ブランドの実力
私は一息つくとブランドが斬りかかってきた。障壁に弾かれはしたが内心焦っていた。
障壁切ったら死んでたわよ!
「これを防ぎますか・・・流石ですな」
「不意打ちなんて卑怯じゃありません?」
「なんの!私を含まないとは言っておりませんぞ?」
私は泥人形を再び動かし目の前に立てせた。
「本当に意地の悪い人ですこと」
「兵士の仇を取らねばなりませんからな」
私は泥人形を一気にブランドに寄せると踊るように攻め立てて行った。しばらくブランドは防戦一方で剣で防ぎながら耐えていたが次第に回避するようになり動きを見切り始めて行った。
流石兵士長ね。他の兵士と違う
その後、ブランドは剣を振り泥人形を剣は掠めた。
「ちぃっもう少しだったか・・・」
ブランドは剣を構えなおすと走り出し泥人形へ斬りかかった。私は回避させつつ攻撃をさせていったが手数はどんどんと負けるようになってきていた。そしてブランドはついに剣を当て泥人形の一部を破壊した。
「やっと壊れたか・・・」
私はきょとんとした後すぐに人形を修復した。
「なんでもありですな・・・」
ブランドはその様子を見て冷や汗をかいた。しかし、次はあっさりと泥人形を真っ二つに切った。
「おお~すごいです!」
「こんなもんだ!」
ブランドが勝ち誇っているので私はこっそりとお尻に火をつけた
「ブランド様・・・燃えてますよ」
「へ?」
ブランドは気づき急いで転がって火を消した。
「卑怯ですぞ!!」
「私が魔法を直接使わないとは言っておりませんもの」
ブランドはお尻を軽く焦がしながら私を見た。
「やりおったな~」
「ふふふ、まだまだやりたいみたいね?」
私は笑顔から真顔になった瞬間に地面を凍らせた。それに合わせてブランドはさっと引いた。
「何度も凍らされては困りますからな」
「そんな反応もできたんですね」
ブランドは様子を見ながら距離を縮めてきていた。一歩氷に踏み込もうとした瞬間に私は氷を尖らせた。
「ニーナ様もなかなかの反応ですな」
「あなたが怖がりすぎてるから見えてるのよ」
少しずつ少しずつ距離は縮まり氷を警戒しつつブランドは見極めていった。私は真顔だった顔が少しずつ笑顔に変わり、魔力を控えめにして複数の火の玉を周りに浮かせた。
「躱してくださいね~」
ブランドは苦い顔になり距離を取ろうとしたが床の氷が広がっているのに気が付かずに移動しようとして転んでしまった。そこに火の玉が数発飛んでいきブランドは焦げた。
「私の勝ちですね!」
障壁を解除して氷も溶かし城の中へと私は歩いて行った。
その後、魔法兵も普通の兵士もがっかりとした様子だったがブランドは笑い出した。
「流石だ!我々も精進せねばならぬな!!」
それから兵士達は気合を入れなおして訓練を始めて行った。




