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戦慄する魔法兵

一方で詠唱を使う魔法兵達は私の泥人形が術式を使う魔法兵を襲っている間に詠唱を唱えていた。


狙われなければいつもの通り撃てるわよね


私は詠唱を唱えている人達に泥人形を向かわせた。攻められる人達は魔法を放つ前に詠唱が中断され逃げていた。しかし、狙われていない人は詠唱を続けて魔法を撃ってきていた。泥人形にも魔法は飛んできていたが人以上に動く相手にはなかなか当たらなかった。


そしてどんどん泥人形は魔法兵達に追いついていき脱落者を増やしていった。


「さて、あと数人ね!」


マカオンは泥人形の前に立つと捕まえようと動いた。


魔法を捨てたのかしら・・・


私はマカオンを無視して、他の人を攻撃しようとすると、器用に泥人形だけを狙った火の玉をマカオンは飛ばしてきた。それはどんどん数を増やし、私は泥人形に避けさせるのが大変になってきていた。


マカオンいつの間にうまくなったのかしら・・・


私は急いでマカオンに狙いを定めると一気に泥人形を突進させた。マカオンは泥人形を厚い胸板で止めると抱きしめた。


「今だ!撃て!!」


残った魔法兵達に指示を出した。そして魔法兵達はどんどんこっちに魔法を撃つようになってきた。


マカオンの魔法以外の実力も見ておくべきだったわ・・・


そして私は魔力を送り泥人形を無理に動かしマカオンを蹴り飛ばした。その後他の魔法兵も同じように蹴り飛ばし全員が脱落した。


「みんな~お疲れ様!」


「強すぎですよニーナ様」

「あんなのどうやってるんですか?」

「いくらなんでも難易度が上がりすぎですよ」

「無理」


魔法兵達はそう言いながら座り込んでいた。


「これで課題も見えてくるんじゃないかしら?初めに言った課題と一緒に見えた課題もクリアしてくださいね」


全員はゆっくり立つと敬礼して返事をした。その姿にブランドは後ろで笑っていた。


「やりますな~、うちの兵士達にもお願いしたいところですな」


「やります?」


「冗談ですぞ?」


「プライドが傷つくといけませんものね」


「私達はそう易々とやられませんぞ?」


「私も簡単にはやられませんよ?」


ブランドは兵を呼び集めた。集まった兵は約50人で少なかった。


「他は休んでおるか出ておるかしてるようだな」


「これだけでよろしいのですか?」


「侮られては困りますな~これでも鍛えた兵士ですぞ」


私はさっきと同じように中央に移動し障壁を張り泥人形を出した。


「では、始めましょうか」


ブランドは私の一言を聞くと合図を出した。兵士達は泥人形と私と二手に分かれて包囲し攻めてきた。


すごいちゃんと連携してる!


私は泥人形に意識を持っていかれている状態で別の魔法も軽く使い始めた。


「一体、何個魔法を使ってるんだ・・・ニーナ様は・・・」


魔法兵はその戦いを見て戦慄していた。


簡単な詠唱魔法ならすぐ使えるわね・・・障壁を維持して泥人形を操るだけでもきついわ


私は冷や汗をかきながらも詠唱を使い火の玉を飛ばしていった。しかし、兵士達は怯むことなくどんどん包囲を縮めていった。泥人形側はどんどんと兵士を減らしていっていた。


完全に囲まれるまでに人形側は片付くかしら・・・


どんどんと泥人形側の兵士は飛ばされていき私が飛ばした火の玉の流れ弾もあって数はかなり減っていた。

かなり兵士の数が減ったのが分かると私は自分の方に泥人形を呼び寄せて周りの兵士を吹っ飛ばしていった。何事もなくそのまま最後の一人も泥人形のチョップを食らってやられていた。

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