ブランドが仕事を!?
その場にはブランドがやってきていた。
「ごきげんよう、ブランド様」
「いや、お恥ずかしい所をお見せしましたな、ニーナ殿」
「一先ず何があったかお聞きになりますか?」
「そうですな・・・何やら面白そうなお話が聞けそうだ」
普通の兵士達の前に仁王立ちしたブランドは私の話を聞いた。
「このもの達の話しも分からんでは無いがここまで分かりやすく話しをしてもらって相手を笑うとは頭が足りんな」
「あら、ブランド様はご理解していただけたと・・・」
「やみくもに剣を振っても意味はありませんからな!指揮も分かっておらねば下が死ぬことになる、いい勉強になるなお前達!」
兵士達は真っ青の顔をして冷や汗をかいていた。
ちゃんと兵士長してたのね。あの時は抜けてる人かと思ったけど
「・・・何やら小馬鹿にされた気がしたが気のせいかな?」
私は笑顔で目線を外した。
「まあ、気にしないでおこう。さて、お前達!私が居ない間こんな所で油を売れるとはな!」
その場で兵士達は敬礼をした。
「何かあるのだったらいつも私に話しをしてくれていたお前達だったがなぜこのような事をしたのか説明せよ!」
兵士達は何も言わず敬礼したままだった。私はその様子を横目にマカオンの凍らせた足を溶かしていた。
「痛かったんじゃない?ごめんなさいね」
「い・・・いえ、止めてもらって申し訳ない」
ラギシンはマカオンに肩を貸し、休ませに行った。
「なぜ何も言わんのだ!」
兵士達は顔を真っ青にして敬礼したまま立っていた。
「このような真似は私だけでなく王国にも泥を塗ることになりかねんのだぞ!」
ブランドは兵士達を睨み言葉を続けた。
「今回はまだ何も分からない小娘だったからよかったが、もし大貴族相手だったらお前達首が飛んでいたぞ!」
あら、私の事かしら・・・
「ブランド?」
「こんな小娘相手に私が謝らねばならないと思うと・・・」
「・・・ブランド」
「分かっておるのか貴様ら!!」
「あなたもですよ」
私はブランドの足を凍らせた。そして氷で槍を作りゆっくりとブランドの元へと近づいて行った。
「いや、あの・・・そのですね~」
「心配しなくてもよろしくてよ?私こう見えて優しいの」
次に私は炎を出し槍の形に変えた。右手には氷、左手には炎の状態になり笑顔で寄って行った。
「まず、どちらをご所望かしら・・・」
「あ~いや・・・ほらお前らも早く謝るんだ!!」
兵士達は頭を下げた。
「ほら・・・今回の事は私の顔に免じて、な!だから、これくらいで・・・」
「何か言いましたか?」
私はとびっきりの笑顔を見せると二つの槍をゆっくりと前に突き出した。
その後、聞いたことのないような叫び声が兵舎に響いた。




