アンナの絡み
私は王子に気になっていたことを聞くことにした。
「エリック王子はなぜ今まで婚約をなさらなかったのですか?王族なら早くに声が掛かるかと思いますが」
「父が言うには、自分のようにはなって欲しくないと仰っていたけど、それ以外は分からないんだ」
王子は隣り合って座っている私の手を取った。
「君の方はどうも逆だったみたいだけどね」
「え?」
「父上達が話していた内容がそうだったから」
「お父様が尊の事以外にも話していたんですか?」
「聞いていないんだね」
王子は私の髪を微笑みながら触りだした。
「エヴァンさんは結婚相手を自分が探すと言ってたんだよ」
「お父様が!?」
「でも、なぜかそうしなかったみたいだけどね」
もしかして・・・あの段階で既に決めていたんじゃないかしら・・・私達の事
「婚約を発表してからも私考えるんです・・・本当によかったのかなって」
「男だって事かい?」
「ええ、私の中身は男で、これからするであろう事に耐えられるか分からないですから・・・」
「それは、これからゆっくりと見定めていこう」
「ありがとう・・・エリック王子」
私は頭を王子の方へ寄せていった。その後、私は疲れが見えるまで王子と一緒に話しをして自分の部屋に戻って行った。
【エリック】
自分の部屋の机の引き出しから複数の手紙を出した。
まだあの披露会からそんなに経っていないのに数枚も社交界への招待状が送られてきた。それもニーナさん宛に・・・
勝手かもしれないけど中身を見させてもらったら全部一人で来てほしいと書かれている。これを意味するもの・・・あんまりいいものではないだろうね。先に見て正解だった。
これからどうするか考えなければならない事だけど・・・僕はニーナさんを守りたい。だから、行かせたくない・・・でも、王族としては断れない所も今後出てくるかもしれない。どうにかして守る方法は無いだろうか・・・
【ニーナ】
アンナは変な笑いを浮かべて私に迫ってきていた。
「ニーナ様~どこまでいったんですか~?」
「どこまでって・・・」
私は顔を赤らめながら恥ずかしがっていた。
「王子様と二人きりだったんですから~」
「な、何もしてないわよ!」
見かねてユミナはアンナの頭を鷲掴みにした。
「イタタタタタ!!」
「失礼いたします。あまりこのような態度は好ましくないかと思いましたので」
「ほ、ほどほどにね・・・」
「痛いです~~助けてくださいよ~~」
本当にこんなに違うものなのね・・・お城とクロフォード家の使用人って
騒ぐアンナを見ながら私はのんびりと夜を過ごした。




