二人きり
その後、マカオンは疲れたのかその場に寝そべり空を見た。
「あ~なんか今日1番疲れたぜ」
「はい!頑張ってました!!」
アンナは嬉しそうにマカオンに声をかけていた。
「お嬢さんいいのかい?ニーナ様ほったらかしで」
「ここは危険じゃありませんから!」
マカオンは豪快に笑った。
「そうか!危険じゃ無いか!」
私は何となくアンナをこっちへ呼んだ。するとマカオンは私を見て安堵したような顔を見せた。その後、すぐ空を見た。
「俺には才能は無かったはずなんだがな・・・」
マカオンは呟くと少し目を閉じた。
私はアンナを連れて周りを見ていた。
「訓練してる人が少ないですね~ニーナ様~」
「みんな研究するようになったのね。楽しそうに研究してくれるといいんだけど」
一通り見て周ると私は魔法兵とは別の兵士達を見た。
相変わらず嫌な目線を送る人達ね・・・ブランドさんは居ないのかしら?
その後、私は城に入り魔法で探知してみることにした。
考えすぎじゃなければいいんだけど・・・
しばらくしていると城の使用人達が、不思議そうに私を見てきたので、軽く雑談を交わしながら探知をし続けていると、数人が魔法兵達の方へ動いたのが分かった。私は様子を見るためにこっそりと覗いてみた。
何かを言い合ってる?いつも整列した時に報告してくれる人が対応しているみたいね・・・
しばらく隠れて見ているとその場は何事もなく兵士達は戻って行った。
何があったのかしら・・・たまにこうやって見ていた方がいいかしらね
そして私は部屋に戻った。
「ユミナ、エリック王子に取り次いでもらえる?」
「分かりました」
そうして王子の部屋へと私は向かった。
「何かあったかい?」
「兵舎に不穏な動きが見えたのでその報告とエリック王子のお顔を拝見しようと思って・・・」
「嘘でもうれしい言葉だね。でも、兵舎に何かあったのかい?」
「元居た兵達がどうやら魔法兵に何かを言いに来てるみたいなので少し気になってしまって」
「珍しいもの見たさとかじゃないのかい?」
「私もそう思いたいのですが、日頃から少し嫌な視線を送ってる人が居たので・・・」
王子は考え込んだ。
「私の気にしすぎかもしれませんね」
「少し調べてみてもいいかもしれないね・・・」
そういうと王子は従者を呼び何かを耳元で話し従者はどこかへ移動していった。
「でも、そっちが本命なら僕は少し寂しいな」
王子はそう言うと私の傍に寄ってきた。私は胸が高鳴り始めた。ユミナはアンナを連れて部屋の外へと移動した。
「二人きりでまた話せそうだね」
「ええ、私ももっとエリック王子の事知りたいですから」
私と王子の顔はゆっくりと近づいて行った。




