寂しがり屋
私は活発な女の子にも話を聞きに行った。
「2つ目の課題もできたのね!」
「はい!!」
「3つ目の課題はできなくてもいいから1つ目の課題をしっかりね!」
「分かりました!ナグア、頑張らせていただきます!」
その子も敬礼しながらそう言うとすぐに紙を出して何かを書き込み始めた。
他の人達も焦りだしたのか訓練のペースを上げていった。
いい起爆剤ね。でも、思ったより早かったわね。これなら間に合うかしら
そうして私はゆっくりとその場を歩いて様子を見ていた。すると、少し小柄で魔法使いが被るような帽子を被った女性が袖を引っ張った。私はその子の目線に合わせた。
「どうしたの?」
「・・・できない。助けて」
喋り方がどこか自信の無いリアーネのようだった。
「何ができないの?」
「魔法が出ない」
その子も詠唱魔法を訓練しているのか何も持っていなかった。
「どんな魔法が使いたいの?」
「風が巻き起こる魔法」
「詠唱?」
「そう」
本当にリアーネに喋り方が似てる・・・リアーネ元気してるかしら
「詠唱してみて」
その女性は詠唱をしたが確かに発動しなかった。私はその様子をみて紙に書きだすように指示を出した。
女性は頷くと走って行った。
次に目に入ったのは術式を書いているひ弱そうな男だった。私は術式を見ていると焦りだしていた。
「焦らなくてもいいのよ?それとそこ間違えてるわ」
そういうと男はさらに焦りだして術式を直そうとしていた。
お邪魔だったかしら・・・
急いで書き直し一息つくとそれを発動させた。すると前の方で爆発が起きた。
「爆発させる魔法?」
「ひ、火魔法の一種だと思ってやってみました!」
少し早口でその人は話し明らかに動揺していた。私は「怪我しないようにね」と言って移動した。
その後も見て回っていたが研究している人がほとんどでなかなか静かになっていた。その様子を隣の広場で訓練していた別の兵士達は睨んでいた。
あんまりいい視線じゃないわね・・・
その後、城の方へと歩いていくと王子がやってきた。
「いつもここに居るんだね」
「気になってしまって・・・」
「たまには僕の所に来てくれてもいいんだよ」
寂しそうな顔を王子はしていた。
「忙しいのではと思い避けていました」
「君と居られるのなら仕事は後でも構わない」
私は少し頬を膨らませて指を出して注意した。
「いけませんよ!仕事は大事なんですから!」
王子は少しうれしかったのか笑顔になっていた。
「そうだね。でも、僕なら多少遅れてもすぐなんとかできるから問題ないよ」
王子はそう言って私を抱き寄せようとしてきた。私はそれをいなした。
「エリック王子、ここは人目に付きますから、お控えください」
少し残念そうに王子はしながらも笑顔で軽く謝ってきた。その後、また一緒に様子を眺めていた。




