調べられない
王妃との話しを終えて私は一息入れた。
「あ゛~つかれた~」
アンナはその様子に笑顔で寄ってきた。
「これでこそニーナ様って顔ですね!」
「この疲れ切った顔が?」
「面白表情がです!」
私はそのままアンナを捕まえて頬を引っ張った。
「いひゃいです~」
「まったくうちの従者・・・いえ、侍女は・・・」
ユミナが少し複雑そうにしていたのが見えたので、私は慌てて訂正をした。
「家から連れてきた!侍女は・・・」
そしてしばらくアンナを弄っていると、テリサが心配そうにやってきた。
「ニーナ様?何かなさいましたか?今王妃様が歩いていくのが見えたので・・・」
「いえ、少しお話をしていただけです」
私はアンナの頬を離してテリサの方に向かった。
「私、少し気になることがあって調べ物をしたいのですけど、いいですか?」
「いいとは思いますけど何をお調べになるのですか?」
「少し国王の事を調べてみたいと思いまして」
テリサは珍しく悩んだ顔を浮かべた。
「それは・・・書庫に行けば記録はあるとは思いますけど読ませてもらえるかは分かりませんね」
「やっぱり重要な話しですものね・・・」
「ええ、陛下に取り次ぎますか?」
「難しそうなら結婚後にしようかしら、それなら身内ですし」
私はそう言って折れるとテリサは安堵した様子をみせた。
「そうですね。あまり急がれなくてもよろしいかと思います」
「そういえば、テリサはお城に来て長いのですか?」
テリサは不思議そうな顔をした。
「それなりにはいますが・・・」
「前王の事は何か知りませんか?」
「そうですね~あまり覚えていませんね」
「そうですか・・・」
その後、テリサは不思議そうな顔をしながら今日の本を置いてまたどこかへ行ってしまった。
「本は置いていくのね・・・」
「今日のはそんなに分厚くないですよ!ニーナ様!」
なぜか元気なアンナを笑顔で見た後、本を開いた。
教養は必要なのは分かるけど・・・頭が追いつかないのよね・・・
そして、本を読み終えると私はまた兵舎に行くことにした。
兵舎に行くと魔法兵達は珍しく何人かに分かれて紙に何かを書いていた。私がその様子を静かに見守っているとガタイのいいあのおじさんが大声で挨拶をしてきた。
「お!ニーナ様じゃねえか!!アンナちゃんも居るな!今日も見てくれるのか?」
「ええ、ごきげんよう。皆さん今日は・・・」
話し終わる前に魔法兵達が急いで整列をした。
「・・・元気そうね」
一斉に「はっ!」と返事を返してきた。
「みんな研究を続けててもいいですからね」
私はそういうとそれぞれ分かれて研究を始めて行った。一部の人は相変わらず魔法を撃ち続けていた。
なぜか、アンナはやる気を出して魔法を撃ってる人達の中に入って魔法を一緒の様に撃っていた。
アンナ・・・あなた私の侍女よね?
私は変な汗をかきながら笑顔でその様子を見守っていた。




