一人っ子
また次の日、私は朝食を摂りに部屋に行くと王が一人座っていた。
「おはようございます。王様」
「ああ、ニーナか」
私を一瞥すると何かを考えているような姿になった。
お邪魔をするといけないわね・・・
静かに私も席に着くと王の元へと食事が運ばれてきた。しかし、すぐには王は食べずに運ばれてきた料理を眺めていた。その様子に私は困惑していた。
普段なら食べ始めてるのだけど、今日は何かあったのかしら
そして王子もやってきた。王に挨拶を済ませると私の隣へ座った。王の様子をみて王子も何かを察したのか一緒の様に見守っていた。
「お主ら、なんのつもりだ?私をそんなに見て」
私と王子は慌てて答えた。
「すぐにお食べにならないので体調がすぐれないのかと思い少し心配しておりました」
「そうですよ!父上なにかあったんですか?」
「いや、心配かけたな。気にしないでくれ」
そういうと朝食を食べ始めた。私と王子は顔を合わせると少し安堵して食事を待っていた。
私達の分も運ばれてきて食べ始めると王子は沈黙に耐え切れずに私に話しかけてきた。
「どうだい?生活の方は慣れたかい?」
「え、ええ、慣れてきました。少し勉強は難しいですけど」
「それはよかった!」
「気にかけていただきありがとうございます」
「婚約者なんだから気にするのは当たり前だよ!」
そんな話をしていると王は何か疲れているのか食事を終えどこかへと行ってしまった。
「ねえ、エリック王子?王様はなにかあったのかしら?」
「僕にもあまり話してくれない時があるんだ・・・」
「心配事かしら」
「それだけならいいんだけど・・・」
私達は食事を進めていった。
「そういえば、王妃様がここでお食事を摂っている姿をあまりお見掛けいたしませんが何か理由でも?」
「母上は、昔から一人で取ってる事が多かったかな?」
エリック王子に兄弟が居ないのも気になるし・・・もしかして不仲だったりするのかな?
「一応、言っておくけど・・・仲が悪いわけじゃないからね」
「急にどうされたんですか?」
「なんとなく君の表情を見てたら疑問に思ってそうだったから・・・」
「私・・・顔に出してました?」
「見てたらなんとなくね」
また、テリサに怒られるわね・・・
「私、エリック王子にご兄弟がいらっしゃらないのが不思議で・・・」
「僕は考えたことも無かったな・・・何か理由でもあったのかな?」
「エリック王子も知らないのですね」
「そういう話をしたことが無かったからね」
誰か身近な人で知ってる人居ないかしらね・・・
私はそう思いながら食事を終わらせた。そして私と王子はそれぞれ部屋に戻って行った。




