変わらない兵士
また数日後、いつも通り本を読みながら頭から煙を出していた。
気晴らしにでも行こうかしら・・・
私は久々に兵舎の方をこっそりと見に行くことにした。兵舎の様子を見れるギリギリの所で私は隠れるようにして見ていた。その姿を不思議そうに色んな人が見ていた。
多分14日くらい・・・経ったはずだけど、多少は変わってるかしら。
しかし、魔法兵達はあまり変わったことはしていなかった。
間に合うかしら・・・この調子じゃあ間に合わないわよね。何か手は無いかしら
覗きながら考えていると私は面倒な人に見つかってしまった。
「おお、ニーナ様いらしていましたか!!」
私は慌てた表情を見せるとその人は笑いだした。
「シィ~~見つかるじゃない!」
「見つかってもよろしいじゃないですか!」
「あんなことがあったのよ?目立つじゃない!」
「兵達も喜びますぞ!」
「ブランド様、また燃やしますよ・・・」
そうこうしていると一人の魔法兵に見つかり全員が整列し始めてしまった。
「見つかりましたな!!」
「誰の所為よ」
渋々出ていくといつもと変わらない様子だった。
「ひ、久しぶりね、進捗はどうかしら?」
全員が顔を見合わせるようにざわついた後、私の方を見た。
「それが、あまり進んでおらず、我々も困っていた所です」
「何に困ってるのかしら」
「各々伸び悩んでいる所です」
「そう、みんなは何を伸ばそうとしているの?」
話していた兵士は困ったような顔をした。
「それは、それぞれ違うので・・・」
「では、みんなで研究してはどうですか?」
「け、研究ですか?」
「魔法の基本の本や構造の本を読みながら詠唱や術式を変化させていくの」
「おそらく全員やっているかと・・・」
「じゃあ、何人かで組んで意見を出し合うとか?」
また兵士達はざわつき始めた。
そういえば魔法学校も複数で魔法をいじるのは嫌がってたものね
「やっぱり、嫌かしら」
「いえ、そういう訳ではありませんが・・・」
「よく似たものを目指してる同士組めばいいのではありませんか?威力を上げたいとか早く発動させるとか」
「おそらく偏るかと・・・」
「威力を高めたい人が多いということですか?」
「はい・・・」
「お外で勉強します?」
その言葉で少し兵士達ががっかりしたような様子だったので、私は何となく何をして欲しいのか分かった気がした。
魔法の事をもっと教えて欲しいのかしら
「ねえ、もしかして、教えて欲しいとか?」
全員が期待したような眼差しに変わった。
当たりね・・・
そして、私は詠唱の組み方と術式の書き方をそれぞれ詳しく話していった。大体の人は熱心に聞いていたが一部の人、あのガタイのいい人は初めの方から理解できていない様子だった。
「わ、わからねえ・・・威力を上げるのにそんなのが本当に必要なのか?」
「ん~どっちとも言えるわね、必要な所もあれば不必要な所もあるわよ」
私はその人が気づかないうちに目の前まで移動して話した。すると、その人は驚いた。
「単純に威力だけを求めるなら同じ詠唱を唱えればいいわ、でも、分解して構築し直す事をして魔法自体別物にする方法だってあるわ」
「同じ詠唱?分解?構築?」
「威力を高める、相乗効果を狙う、範囲を広めるなど色々あると思うけどある程度なら重複は可能なの、ただし入れすぎれば自分に負荷がかかるから気を付けてね」
「やっぱり難しいぜ・・・」
そんなに難しくないと思うけど・・・
私は変な汗をかいてその人の悩んでる顔をみた。




