拗ねるアンナ
また別の日、私はテリサの持ってくる本を読みなおしていた。
やっぱり難しいよ・・・どこに行っても勉強なんて
煙を吹く頭を抱えながら天井を見上げた。
「ここに来なかったらどうなっていたのかしら・・・」
不思議そうにアンナが私の顔を覗いた。
「ニーナ様はここに居ますよ?」
「ええ、そうね」
アンナの顔を両手で挟み、頬を軽く押した。
「なんへふか~」
「あなたの躾どうしようかしらね」
私が笑いながらそう言うとアンナは急いで距離をとった。
「わ、私に躾なんていりません!!」
「いいの~?このまま全部ユミナにお仕事取られちゃっても・・・」
「ぐ、ぐぬぬぬ」
少し悔しそうにアンナはユミナを見ていた。そして何を勘違いをしたのかその場に四つん這いになり私を見てきた。
「どうぞお好きな所を叩いてください」
私はこの様子をみてどうするべきかと悩みながらユミナを見た。
「・・・ど、どうするべきかしらね」
「私にも理解できません」
そんな変な空間にテリサがやってきた。
「な、何をなさってるの?」
テリサは軽く引いていた。
「アンナ、馬鹿に見られるわよ・・・」
「ニーナ様の傍に居るためです!泥水を啜ってでも傍に居ます!」
「こういう訳なんです・・・」
その場に居た全員がアンナを見て困った顔をした。
「まあ、それはさておきですが、勉強の方はどうですか?」
「いえ、あまり頭に入ってこなくて・・・」
「お部屋にばかり居ると息も詰まりますからたまにはお庭になど行かれてはいかがですか?」
「気晴らしですね!」
アンナは不服そうにその場に立った。
「私なんか・・・」
その一言に全員が面倒だと思った。
「お庭じゃなくても兵舎で遊んできてもよろしいかと」
「兵舎は・・・少し行きづらいですね今は」
「何かやらかしたのですか!?」
テリサは驚き私に詰めてきた。
「ち、違います・・・ちょっと魔法を・・・」
「・・・ユミナさん詳しく話せますか?」
「いえ、今回はあまり話せる内容ではありませんのでご容赦ください」
「そう・・・」
テリサは私の顔を疑いの目で見ながらため息をついて休憩を促して部屋を出て行った。
「ユミナ流石ね!」
「ありがとうございます」
すると、アンナは拗ねていた。
「私だって・・・」
「アンナ、拗ねないの!私の大切な侍女なんですから」
「ニーナ様、私を蔑ろにするんだ~!」
「機嫌を直して~アンナ~」
アンナは背を向けて頬を膨らませていたので私はそっと近づき脇腹をくすぐり始めた。
「直しなさ~い」
「くすぐったいです~」
こんな所、王妃様にでも見つかったら大変ね・・・
そんなことを考えながらアンナをくすぐり続けていた。




