アンナの躾
その後、数日は部屋で大人しくしていることにした。騒ぎになってしまったからである。
でも、基本はテリサの持ってくる本を読むだけなのよね・・・
その本はどんどん難しくなり読むのに時間が掛かるようになっていた。中身は作法の事、政治の事、決まりや貴族の名前が沢山載っている物まで読んでいた。
「全然・・・入ってこないわ」
アンナが不思議そうに尋ねてきた。
「何がです?」
「本の内容よ」
アンナは自分の両手を握り「頑張ってください」と応援するだけだった。その姿をただただユミナは見ていた。
「ユミナ、大丈夫?疲れてない?」
「ご心配痛み入りますが、お気になさらないでください。私の仕事はニーナ様にお使いすることですので」
「そ、そう・・・」
私はアンナと内緒話の様に話した。
「ねえ、アンナ、あれが普通なの?」
「私に聞かないでくださいよ」
「だって、あなたと同じでお世話してくれる人なのよ?」
私とアンナはそっとユミナの顔を見た。ユミナは軽く首を傾げて私達を見ていた。そしてまた、同じように話し始めた。
「お城ではあれが普通なのかもしれないわよ?」
「でも、私静かにしているのなんて無理です~」
「王妃様に躾がなってないと言われたばかりよ?」
そしてまた同じようにユミナを見た、ユミナは気にしない様子だった。そしてまた・・・
「アンナ!あれがきっと普通よ!!」
「無理ですって!!」
「私も頑張ってるのよ?」
「私は私です!!」
私はため息をついた。そして普通に話し始めた。
「やめましょ・・・色々疲れるわ」
アンナは首を縦に振って本を読む様に促して傍に立った。
なんか違う意味で疲れたわ・・・躾の件どうしようかしら
そう思っているとテリサがお茶を持ってやってきた。
「そろそろ休憩にいたしませんか?」
「ええ、そうしましょう」
そう言うとテリサは机にお茶をそっと置いた。そして、私はすぐ一口飲んだ。
「これ・・・少し甘くて飲みやすい!」
「ええ、甘い方が疲れも取れるかと思いましてご用意いたしました」
「ありがとう、テリサ」
そして、私はテリサと話しをし始めた。
「実は、私の従者の躾が出来てないと言われたのですけどどうしたらいいか分からなくて」
「ニーナ様・・・女性の付き人は侍女でございますよ、従者でも通じますが」
「え?ずっと従者って言っちゃってました」
テリサはため息をついた。
「作法の本をもう一度お読みになりますか・・・」
「え、ええ・・・そうですね。私の勉強不足です」
「しかし、従者でも分かりますので大きな問題ではございませんのでご心配なさらずとも大丈夫だと思いますが躾ですか」
テリサはアンナを見た。
「ニーナ様はどうなされたいのですか?」
「私は・・・そのままでも、可愛いと思いますよ」
テリサはまたため息をつきアンナを見た。
「アンナさんの事を思うのならしっかりさせた方がよろしいかとは思いますが、ニーナ様がしたいようにしてよろしいかと」
テリサはどこか呆れた顔をしてそう言った。私はその顔を見た後、アンナを見て変な汗をかいた。




