お披露目会
【フィン】
スヴェン君が自慢してきた魔法の使える妹さんだけど・・・なんで屋敷じゃなくて使用人の宿舎の方に居るんだろう。魔法を使うためらしいけど、そんなに危険な魔法を使ってるのかな?見た目は可愛らしい子なんだけどね。
【スヴェン】
流石尊さんだね。話を分かってくれてる。もしそのままここにいる理由なんて話せば父上の顔に泥を塗りかねないからね。
【ニーナ】
俺はとにかく笑顔で対応するように考えていた。
「挨拶しに来ていただきありがとうございます。あまりいいおもてなしができなくて申し訳ありませんが」
フィンは少し考えた。
「ニーナちゃんできれば魔法を見せてくれないかな?」
なんとなくそう返ってくる気がしていた。
俺はスヴェンの方へ顔を向けるとスヴェンは笑顔で顔を縦に振った。
「えぇ、分かりましたわ」
俺は、スヴェン達とアンナを連れて外へと出た。
広い所に行くと少し離れるように言った。
「では、いきますね」
俺は手を上に向け魔力を込めた。
すぐに顔程の大きさの火の玉が出てその場にとどまっている。そしてそのまま上に向かって放った。
フィンは腕を組みながら
「これは普通の戦闘用魔法じゃないのか?少し大きい気がするけど」
俺はそれを聞いて少し笑ってしまった。
「無詠唱で撃ったのですよ」
そう言って俺は指を立ててそこに炎を付けた。
その炎を色々な形に変化させて最後にハートを作り空へ向けてゆっくりと飛ばした。
フィンは驚いていた。
「そんな自在に炎を扱う人初めて見たよ」
俺は軽くお辞儀をしてスヴェンを見た。スヴェンは笑顔で拍手していた。
フィンは興味を持ったのか他に使えないのかと言ってきたので他のも見せることにした。
自分の足元の地面に魔力を流し盛り上がらせてみたりそこから庭に向かって水を撒いてみたり、氷を出して飛ばしてみたりとしていた。
フィンもスヴェンも唖然としていた。
俺は、やりすぎたと思ってアンナを見た。アンナは目を輝かせて応援していた。
あぁ・・・やりすぎた・・・しかも、アンナはすっごいノリノリだし。セバスが飛んでこないか心配だ。
フィンは笑いながらスヴェンの方へ見て何かを喋っていた。離れていたのもあって何を喋っていたのかは分からなかったが悪い内容ではなさそうでスヴェンも笑顔で返していた。
その後、俺は会釈してその場を後にしようとしたらフィンに止められた。
「ねぇ待ってよ。ニーナちゃんすごいね。魔法の事は一人でやってたの?」
少し狼狽えながら俺は「そうですよ」と返事した。
俺は兄に助けを求めるように顔を向けたが笑っていた。フィンは笑いながら俺の手を取って
「君は将来きっと魔法の学校に行くといいよ。魔法の勉強すればきっと凄い人物になれるよ」
「フフフ・・・考えておきますわ」
俺はタジタジになりながらその言葉を聞いて部屋へアンナと戻って行った。




