珍しく客人が来た
周りの使用人と笑顔で挨拶してきたことがよかったのか何がよかったのか昔に比べて周りの目は柔らかなものになってきていた。
「おはようございます。ニーナ様」
使用人達からの挨拶も笑顔で目を合わせてしてくれるようになっていて距離も近づいたように思えてきた。
なんとか関係の回復はできてきたのかな?これでニーナが戻ってきたらどうなるのかな・・・?
なんてことを俺は考えて外へ歩いていく
「たまには街にいってみたいわね」
アンナはピッタリ後ろを歩きながら不思議そうに言葉を返してきた。
「街にですか?何かお買い物ですか?」
「えぇ、見たことのない魔法の本でもないか見て見たくて」
アンナはクスクス笑いながら
「本当に魔法がお好きなんですねニーナ様」
他の人の目から見たらそうなるのかな?魔法の事ばかりやってきたから仕方ないけど。
「なんとか元に戻らないといけないですから」
「そんなこと言って魔法をまた試したいだけでしょ?」
「もうアンナ・・・まぁ半分は当たってるかも」
「やっぱり~」
二人は笑いながら庭へ出てきた。
庭の入口の方に馬車が止まってるのが見えた。
「あら、お客さんかしら」
「そのようですね~」
二人は気にせず庭を歩いていると宿舎から一人の使用人がこちらへやってきた。
「ニーナ様申し訳ありませんが今日はお部屋の方へ」
俺は何か問題でもあったのだろうかと思い急いで戻ることにした。
「なにかありましたの?」
「今日はスヴェン様のご友人が訪ねてきてまして。旦那様からはあまり外へは・・・と申し使っておりますので本日はお部屋の方でお過ごしいただければと・・・」
俺は何となくだが意味が分かった気がした。
昔のニーナのままだった場合、貴族として躾ができていないといわれるような態度を取って迷惑をかけかねないからだろうと思った。
「分かりました。教えてくれてありがとう」
「はい、では失礼しますね」
俺はまた魔力操作して遊んでいようかなと思っていた矢先に声が聞こえて来てスヴェンと誰かが来たのが分かった。
「アンナ・・・こっちへお兄様が来るわ」
「え!?声は聞こえましたけどこっちへですか?」
アンナは驚いて身構えた。
ノックが聞こえアンナがドアを開けるとそこにはスヴェンと見たことの無い青年が立っていた。
「やぁアンナ、今日は部屋に居たのかい?」
俺はすぐに笑顔を作り隣の人の事を聞いた。
「えぇ、そちらの方は?」
「あぁ僕の友人で今、学校の事を相談に乗ってもらってるのさ」
青年は笑顔であいさつしてきた。
「僕は、フィンといいます。スヴェン君とは仲良くしてもらってるよ」
フィンは部屋を見渡していた。
「どうしました?何か目新しい物でもありましたか?」
俺は笑顔で尋ねてみるとフィンは不思議そうな顔して聞いてきた。
「いや・・・この部屋は君の部屋かい?」
「はい、それと私はニーナと申します」
フィンはハッとしてこちらを向いた。
「あ、申し訳ない。スヴェン君の妹さんだよねお話は聞いてるよ。魔法を練習してるんだってね」
「はい、あまりすごい物ではありませんが、魔法の方を練習しておりますわ」
フィンは笑顔でこの部屋を見渡しながら話し始めた。
「この部屋は魔法を練習するための部屋なのかい?」
「いえ、私の自室ですよ?ここで生活してます。」
「屋敷じゃないのかい?」
俺はスヴェンを見た。スヴェンは首を振った。
「えぇ、魔法の練習をしたくってこの部屋を頂いたのです」
フィンは不思議そうな顔をしながらも納得してくれたようだった。




