お料理教室
俺は周りの使用人たちにも気を使いながら勉強と魔法の練習とこなし半年ほど経っていた。腕も治り、少しずつではあったが着実に魔法の扱いも上手くなっていた。貴族らしさは・・・相変わらずだった。
「ん~~、今日もセバスの勉強は難しいわ~」
アンナは軽く片づけをしながら笑っていた。
「でも、がんばってるじゃないですか~」
「毎日は大変なのよ?アンナも一緒にやってみなさい」
「嫌ですよ~私は忙しいのです。ニーナ様の監視もしないといけないんですから」
まだ怪我したの引っ張ってるのね・・・
「もう大丈夫よ。怪我するような事してないでしょ」
アンナはこちらに振り返り
「そんなこと言って目を離したらまた・・・」
こんな話をしていたらノックが聞こえてきた。
「お姉さまがこちらに来るなんて珍しいですね」
アンナは「えっ」と声を出しながらそっとドアを開けた。
「ニーナ、元気にしてる?」
「お姉さま!ごきげんよう」
エレナの後ろでアンナは不思議そうに首を傾げていた。
「ちょっとよろしいですか?なぜ、ニーナ様は分かったのですか?」
エレナも不思議そうな顔に変わった。
「何かあったの?」
俺は笑顔で
「お姉さまの事を魔力で感知しただけですわ」
アンナとエレナはポカーンと見合わせた。
「いつもこのような事をしているの?ニーナ」
「そうですね、魔力操作の練習でずっとしてますわ。そのおかげで親しい人限定ですが分かるようになりましたの」
エレナは笑顔に戻りいつものクッキーを渡してくれた。
「フフ・・・変わったことをしてるのね。たまにはお菓子作りなんてどう?」
勉強とかはしてきたけどお嬢様らしいことというのはそんなにやってこなかったなと思った俺は一度やってみようかなと思った。
「私でもできるでしょうか・・・」
「きっとできるわよ。教えてあげる」
アンナに俺は材料を頼んで宿舎のキッチンへ移動した。
「へぇ~宿舎のキッチンはこんな感じなのね」
狭いわりに色々揃っているようでエレナは周りを見渡していた。
「ニーナ様~材料を持ってきましたよ~」
隣にはサラも一緒に材料を持ってきていた。
「じゃあ始めましょうか!」
俺は作り方を一切分からなかったがエレナは手際よく調理を進めていた。
てんやわんやしながら俺は不格好ながらもクッキーを完成させた。
我ながら不器用だな・・・
「初めてだしこんなものだからね・・・きっとそのうち形もよくなるわ」
お姉さまの顔がすごい引きつってるわ・・・よっぽどね
「これからはこちらの事にも時間を回しますね・・・」
俺も顔を引きつらせながらお料理教室は終わった。
魔法の練習よりこっちの方が難しくないか・・・アンナもクッキー作り出来そうだしアンナに教わりながら練習だな・・・




