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おじいさん優しいなぁ

俺はのんびりと庭を歩くことにした。


ふと庭木の方を見てみると雨の日に会ったおじいさんが剪定しているのが見えた。


「おじいさんこんにちは」


おじいさんは手を止めてこちらを見ると笑顔で返してくれた。


「おや、ニーナ様こんにちは。腕の方はどうなされました?」


俺は苦笑いをしていた。


「ちょっと魔法の練習で失敗しましたので」


「ほっほっほ、おてんばなお嬢様だ」


「そんなに笑わないでくださいよ」


談話していると他に庭を手入れしていた人が驚いてこちらを見ていた。

おじいさんはチラッと周りを見た後また笑顔で話し始めた。


「周りと馴染む方法は見つかりましたかな?」


俺はおじいさんが少し周りを見たのに気付いて何となく察した。


「そうですね・・・それがいい方法が見つからないので、とりあえずこちらから笑顔で挨拶するようにしようかと思っていますわ」


「そうですな、あまり急いでもいいことはありませんからな」


しばらくするとアンナがこちらに歩いてきた。


「ニーナ様見つけましたよ~先に行っちゃってたので探しましたよ~」


おじいさんはそれを見て笑っていた。


「あれ・・・モーリーさんじゃないですか。こんにちは~」


「あぁ、アンナちゃんこんにちは。またニーナ様に振り回されてますな?」


「ほんとですよ~もう~」


俺はさらに苦笑いをしてしまっていた。


「アハハ・・・振り回すなんて、し・・・してませんわ」


アンナは頬を膨らませて子供の様にプイッっとしていた。


「もうさっきだって置いて行ったじゃないですか~」


「アンナさんごめんなさいね。あのまま居たら息が詰まりそうだったのよ」


「これからは少しは待ってくださいね!」


周りに居た人たちはざわざわし始めていたがモーリーはニコニコとその姿を見守っていた。


「怪我もしているのに先に行ってまた怪我しちゃったら私が怒られるんですからね」


モーリーは笑いながら割って入ってくれた。


「まぁまぁその辺で許してあげたらどうですかな?」


「もうモーリーさんは甘いですよ。また、目を離したらどこで何するか分からないですから」


俺は違う意味でクタクタになりそうだった。


「心配しないで、もう無茶はしないから。ね?アンナさん」


「当たり前です!」


この日はそんな談話をしながらゆっくりと過ぎて行った。

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