心に来るものがある・・・
【エヴァン】
やはり追い出されかけたことを気にしていたか、少々強引ではあったから仕方ないがしかし、このまま教育していけば計画を実行する必要はないかもしれないな。ただ尊には色々やってもらうことにはなるだろうけどな・・・
【ニーナ】
「ふぅ~なぜかすごく疲れたわ・・・」
椅子に座り一息を入れた。
「ニーナ様大丈夫ですか?」
「えぇ、アンナさん見苦しい所を見せてしまってごめんなさいね。セバスさんも」
「いえ、お嬢様私は問題ございません。」
「私も問題ありませんっ!」
そういうとセバスはまた仕事があるそうで部屋を出て行った。アンナは相変わらず元気に身の回りのことをしてくれていた。
俺は魔力を使って本を開け読み始めた。
詠唱魔法にはやっぱり人格を入れ替えるような魔法は無さそうだった。ただ予想通りというべきか感じた通りというべきか詠唱によって魔力が操作されていることが書かれていた。しかし、セバスの持ってきてくれる本ではそこまで強い魔法が乗ってるものは無かった。
俺は一度街へ行って自分で探してみることを考えていた。
セバスは許してくれるだろうか・・・下手なこと言えばまた怒られそうな事だけど。
考えているとノックが聞こえてきた。ドアをアンナが開けるとイリーナが心配そうな顔をして勢いよく入ってきた。
「その腕はどうしたの?どこで怪我したの?何をしたの?」
「お母さま落ち着いてください・・・一つずつお話しますので」
俺はイリーナをなだめてやってしまったことを話した。
「尊さん!好きにしていいとはいいましたけど怪我をさせるなんて許せることではありませんわ!」
「すいません。軽率でした。」
「もう怪我をするようなことはしないで頂戴ね・・・」
イリーナは涙ながらにそう言った。俺は今回の事はかなり心に来ていた。
「やっぱりもっと人を付けるべきかしら・・・それとも部屋を見張らせるべきかしら・・・いっそ勝手に外へ出ないように鍵でも・・・」
なかなか怖い事いいだしてるな・・・やりすぎたのは悪かったけど・・・
「絶対同じことはやりませんから・・・お許しください」
「絶対よ。守らなかったら怒りますからね」
そう言って俺はイリーナをなだめながら部屋を出て庭まで見送った。
ついでだし少し外を歩こうかな。




