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話し合い

エヴァンと俺は少しにらみ合いながらも近くへ座り話し始めた。


「昨日怪我をしたと聞いてね、驚いて様子を見に来てしまったよ」


「すいませんお父様、ご心配をおかけしました」


「で、腕の方はどうかね?」


「お医者様に診ていただきまして、骨が折れているようだとおっしゃっていましたわ」


「なかなか治りそうにないなそれは・・・しかし、言葉遣いもかなり変わっていて驚いたぞ」


「セバスさんに教えていただいて練習の方をしていますので、少しでも変わったと思っていただけたら嬉しく思います」


二人はにこやかに探り合いをしながら挨拶程度の会話を済ませた。


この前と同じで笑顔で対応してるか・・・面倒そうな相手だな。


いきなり俺は真顔になり聞きたかった事を聞いた。


「今からは、尊として軽く話しますがよろしいでしょうか?」


エヴァンは余裕そうな顔をしていた。


「どうぞ、今日は少しなら時間を取れるからな」


「では、単刀直入に聞きますが初めて会った時、俺をここから追い出そうとした理由を聞きたい」


「追い出すなんて人聞きが悪いではないか」


エヴァンは笑いながらそう言った。俺はそれを見て少しイラつきを覚えた。


「実際、街へ送り出すだけ出してそのまま置いていくつもりだったのなら間違いではないでしょう。それも自分の娘をだ」


「宿代は出すとは言ったがそれは1日ですぐわかるものだと思わなかったからだ。それにずっと置いておけないとは言ったがそのままでは置いておけないと言うつもりで言ったんだがね」


苦しい言い訳に聞こえるな。あの言動はどうみても・・・貴族とはそういうものなのか?


「それで、尊君そろそろ私からもいいかな?」


逃げられたか。仕方ないまた考えてみるか・・・


「どうぞ・・・」


「今はどこまで進んでいるのかね?戻る方法を探るというのは」


「そうですね、今は手詰まりといったところですね。魔力操作を行ったりして探してはいますがいまだにニーナさんの存在も感じられませんし、居たとしても体に戻す方法も分かっていない状況です」


「そうか・・・時間とお金は有限だからな。頑張ってくれたまえよ・・・尊君」


含みのある笑いを浮かべながらエヴァン続けて言い出した。


「妻も心配する。できれば怪我をしない方法で頼むよ。それと見れるなら私にも今やってる魔法を見せてもらえるかな?」


俺は魔力を少し多めに込めた炎を出した。


「す・・・凄いな。しかし、宿舎を焼かないでくれよ。それで怪我をした魔法は別物かね?」


「そうですね、この手ですから見せられるものではないですね。似たようなものを試すことはできるかもしれませんが」


俺はその場に立ち、体に魔力を入れて体が軽くなるのを感じた後ジャンプしてみた。

すると、セバスの体を飛び越し天井に当たるくらいまで飛んだ。


「それが・・・原因となった魔法か。変わった魔法だな」


エヴァンは笑いながら立ち上がり俺の方に寄って来た。


「あまり無茶はしないでくれよ。また怪我されては困るからな。なかなか面白い物を見せてもらえたし私はそろそろ行くとするよ」


何か違和感のある顔をしながらエヴァンは部屋を出て行った。

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