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優しすぎる

シェリーを私は別室に連れて行った。


「ありがとうございます。ニーナ様」


これはもしかして、私の所為だったりするのかしら


「シェリー様、あの女性に心当たりはありますか?」


「もういいのです」


「いえ、彼女の罪を軽くするためにも必要な事です」


私の力じゃそんなに軽く出来ないけどもしかしたら少しは・・・


「あの人は一度だけ舞踏会で見たことがあったくらいです。接点はありません」


「やっぱり、狙いは私だったってとこね」


「え?」


「私はエリック王子と婚約した。そのおかげでますます嫌われる事になった。そこにシェリー様と仲良くしている所を見ればどうすると思いますか?」


シェリーは何かに気づいたような顔をした。


「ええ、きっと分かったと思います。私が悪いのです。どうかお許しください」


私は頭を下げた。シェリーは拳を握り震えていた。


「あ、頭をお上げください」


私はゆっくりと顔を上げた。


「ニーナ様の所為ではありません。だから、そんな言葉は不要ですよ」


「では、あまり近づかないようにいたしますね・・・これ以上迷惑をかける訳にはいきませんから」


その言葉でシェリーは怒った。そして声を上げた。


「そんなこと言わないでください!!私の友人でしょ!!」


急なことで私は驚き思わず表情に出してしまった。


「大事な友達なんです・・・離れる訳がありません。ドレスを汚されようとアクセサリーを取られようと、私はあなたと友達になれたことを誇りに思い、これからも接していきたいと思っています」


私は涙を流しシェリーの手を握った。


「ありがとう・・・ございます」


「ニーナ、あなたと私は友達です。要らぬ気は使わないでください」


「分かった・・・シェリーこれからもよろしくね」


その後、シェリーはドレスの事もあって帰ることになった。


後でドレス送ろうかしら・・・


そして、王子の元へ戻ると周りは落ち着きを取り戻していた。


「彼女は?」


「別室に居ると思うよでも、処遇なんて言ったけどどうしようか」


王子は頭を掻きながら気の抜けた笑顔をしていた。私はクスっと笑い提案する事にした。


「では、使用人としてしばらく働いていただきましょうか」


「しばらくってどれくらいだい?」


「エリック王子に嘘をついたのですから!それ相応の期間です!」


「じゃあ30日間にしようか」


私は苦笑いを浮かべて王子に圧を掛けた。


「王子・・・本気で言ってらっしゃいますか?」


「だ、駄目かい?」


「私はどれくらいが適当なのか分かりません。エリック王子がそう言うのであればそれで構いませんが私なら180日間はあってもいいかと思いますが」


「そんなに必要かい?」


「私はそれくらいあってもよろしいかと、後はこの事をしっかりと周りに伝えることを忘れずにおねがいいたしますね」


王子は冷や汗をかきながら引き攣った笑顔を浮かべていた。

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