気持ちを言葉に
私は顔から湯気が出そうな気持で王子と庭で話し部屋に戻ろうとしていた。
王子は私が急ぎ足で戻ろうとしていたのを手を掴み止めた。
「いつでもいい、またいつか君の気持ちを教えてくれたら僕も嬉しいよ」
「ええ、またいつか!!」
そして急いで私は部屋へと移動した。
「ニーナ様、あまり走られると注意されますよ」
「だ、だって・・・あんな事」
「心中お察しいたしますがそれでもあまり走られるのは・・・」
「速足です!」
部屋に着くとユミナはいつも通り無表情で頭を軽く下げると静かに後ろへ下がった。アンナはどこか満足気にしてユミナの耳元で何かを話していた。
とても内容が気になるわね・・・多分ろくでもない事だと思うけど。さて、自己紹介で王子への気持ちを考えるのが大変そうね。この世界では顔から湯気が出るような事を平気で話すみたいだからそこも考慮してないといけなさそうね・・・
私は足りない頭をフル回転させて考え爆発した。煙を吹いてベッドへ横たわるとユミナが顔を覗きに来た。
「ニーナ様お食事の方はどうなさいますか?お部屋にお運びしますか?それとも食べに行かれますか?」
「あまり手を煩わせるのもいけないわね。移動しましょうか」
そして私は食事をとる部屋へと移動した。そこには王だけが来ていた。
「王様失礼いたします」
王は私の方を真顔で見ていた。私は教えられた通り笑顔で対応した。
「ニーナか、あれから魔法兵の方はどうだ」
「今の所基礎を教えたところですね。進捗といたしましては始まったところです」
「そうか、できるだけ早く結果を見れるとよいな」
「分かりました。全力を尽くします」
「それと、婚約披露の準備はできているかね?」
「あと少し時間をいただければ問題なく行けるかと」
「あと少しでその日が来る、それまでには終わらせておくようにな」
そうこう話しをしていると王子もやってきた。
「父上失礼します」
「エリック、仕事の方はどうなっている」
「滞りなく済ませてあります」
「そうか、ではニーナの手伝いをしてあげなさい」
私は思わず声を上げそうになったが言葉を飲み込んだ。
この場で発言はあまりよくないわよね・・・
その姿を横目で王子は見た後笑顔で答えていた。その後、食事が運ばれてきて食事を進めた。
その後は何事もなく終わり部屋へと戻り言葉を考えていた。
本を作ってた時より難しいわ・・・
「アンナ、私なんて言えばいいと思う?」
最近あんまり呼ばなかったせいか少し拗ねた様子でアンナは答えた。
「ニーナ様の思った事そのままじゃダメなんですか?」
「それが難しいのよ~」
「じゃあ一言、愛していますと言うのはどうですか?」
「恥ずかしいわよ!!」
アンナが少し拗ねててちゃんと答えてくれないわ・・・どうしようかしら
ユミナはおもむろに一言呟いた。
「意外にその言葉はいいかもしれませんね・・・」
私はその言葉を聞いてユミナを見ながら凍り付いた。




