少しの慣れ
私はテリサに容赦なく指導を受けながらまた1日を過ごしていた。その日も兵舎は問題もなく進歩もそこまでなく1日また1日と進んでいった。
「ニーナ様だいぶ慣れてきたのではありませんか?」
私は気が付くと笑顔で居る事が普通になってきていた。その様子を見てテリサは少し安堵したようだった。
でも、王子はこの姿あんまり好まないでしょうね・・・
こんな考えをしていながらも私は表情に出にくくなっていた。アンナはすごく複雑そうな顔をしていた。
「後は、何を話すかと貴族の方の顔と名前をできるだけ覚える事さえできれば問題ないはずです」
「こういった場ではどのように話すのがいいのですか?」
「そうですね・・・それに関してはエリック殿下や王妃殿下にお聞きになられる方がよろしいかと思いますが・・・」
私はテリサに軽く答えるとすぐにユミナへ王子と会えるように連絡してもらった。
「今はお仕事の方があるそうなのでお時間ができ次第連絡するとの事です」
「ありがとう、ユミナ」
そうして少し頬を膨らませたアンナとユミナを連れてまた兵舎にやってきた。そして前に立つと魔法兵達は急いで整列をし始めた。
今の現状を報告してもらい何をしているかを聞くとしばらくして読書組が戻ってきて整列し始めた。
「ニーナ様一つお願いがあります!」
魔法使いのような恰好をした人が手を挙げた。
「なんでしょう」
「また講義の方をお願いしたいと思いまして!」
「みんなは基礎は大丈夫かしら?」
一斉に返事が返ってきた。アンナだけはその声に驚いて跳ねていた。
「じゃあ、少し踏み込んだ話をしますね」
そして私は学生の頃にした講義内容を話した。詠唱魔法の話であったり術式魔法の話をしていった。
ユミナは魔法兵達よりも真剣に聞いていたように見えた。アンナはどこか間の抜けた顔をしていた。
一部の魔法兵達はある程度理解した様子だったが理解できてい無さそうな人達も居た。
一応魔法学校の1学年の子でも分かってた内容なんだけど・・・
そして私は、理解していなさそうな人と理解した人を分けて集めた。その後、しっかりと混ざるように組を分けた。
「分からない事があれば多少は答えられますが、全員の話を聞くのは無理なのでこの組で勉強してもらえればと思っています」
納得するしないは別として自分達でも勉強していかないと進まないからね
魔法兵達はなんの疑問も持たない様子で返事をしてそれぞれ組に分かれて訓練や勉強を始めた。しばらくすると王子がやってきた。
「ニーナさんやっぱりここに居たんだね」
「エリック王子、来ていただかなくても呼んでいただければ向かいましたのに」
「いや、一度は会うのを断ってしまったからね。僕が来る方がよかったんだ」
「では、少し移動しましょうか。ここは兵達もいますから」
そう言って私達は城の中へと移動していった。




