厄介者が去った
そしてしばらく私は魔法兵達の訓練様子を静観していた。すると、ブランドが立ち上がった。
「奥方様!申し訳ございません!!」
「まだ、私は結婚しておりませんよ?」
「では、王太子妃殿下!無礼をお許しください!」
「正式な婚約もまだよ?」
母のようなあの圧のある笑顔をで対応できたらいいのに・・・
そう思いながら笑顔でブランドへ近づいた。
「こちらこそ剣を溶かしてしまって申し訳ありません」
「いえ、こちらが失礼な態度をとったのがいけなかったのです」
ブランドは怯えた様子で私を見ていた。
「では、私の好きなようにやらせていただきますね」
「は、はい!」
ブランドが肩を落としながら歩いて行こうとしていたので私は言葉を最後にかけた。
「ブランド様?もし私が規律に反する動きを指示してしまったら注意してくださいますか?」
「わ、私でよろしければ!」
そう言って怯えながらブランドは走って行った。
なんだったのかしら・・・
私がブランドを見送って振り返ると魔法兵達もどこかぎこちなく魔法を撃っていた。
「き、気にしなくていいからね?」
私はアンナ達の方へ振り返るとユミナはお辞儀をしたままでアンナはガッツポーズを決めていた。
この差・・・本当にどこで間違ったのかしら
「お見事でございます。ニーナ様」
「え、ええ、ありがとう」
そしてまたしばらく様子を見ていた。ただ見ているのもつまらなかったので私は探知をしてみることにした。
お城中に人が居るのが分かった。クロフォード家とは違い使用人の数が違っていた。上にも下にも人が居て私は少し酔いそうになったので探知を止めて、手元で炎を出して形を変えたり、氷でお花を作ったりと遊んでいた。その姿をユミナはジッと見つめていた。魔法兵達は不可解そうな顔をしながら見ていた。
「訓練よ~みんな頑張って~!」
その言葉に我に返って魔法兵達はまた訓練を再開した。
そして読書組が帰ってきたので次の読書組を送り出した。すると一人のいかにも魔法使いのような恰好をした男の人が近づいて来た。
「すいません。別の魔法を撃ってみたいのですがよろしいでしょうか?」
「ええ、でも、城壁を壊さないようにね?」
「分かりました!ありがとうございます!」
その人は詠唱を唱えると上空に向かって大きな炎が現れた。その魔法に他の人達は驚いていた。
懐かしいわね~リアーネは渦を作って撃ってたわね
その姿を見てやる気を出したのか他の人も別の魔法を試すようになり、どんどん魔法兵達の訓練しているところが派手になっていった。




