魔法兵達の様子が・・・
薄っすらと聞こえた呟きを聞きながら城の中を歩いていた。アンナとユミナは少し離れた所をついてきていた。
「そういえば作法など教えてくれる方は探してもらえるんでしたっけ?」
「それなんだけどなかなか見つからなくてね。城の使用人の一人に任せようかと思ってる所だよ」
「使用人?」
「長く勤めてくれている人だから多少は分かるはずだよ」
「では、これからはその人に教わりながら兵舎に通うことになるんですね」
「大変かもしれないけどそうなるね」
「分かりました。やってみます」
そして私達はしばらく歩き前に城に来た時に見た庭に着いた。
「今もお花が沢山咲いているのですね」
「ああ、ここだけは手入れをしっかりしてもらってるからね」
「ここだけ?」
「いや、他の所もだね」
王子は誤魔化すように笑った。
「もう数年経ったのですねあの時から」
「あの時は痛そうにしてたのに無理に歩かせちゃったね」
「私がそうしたいと思いましたから気にしないでください」
花を見ながらそんな話をしていると遠くで王妃様が見ていた。しかし、私達は気づかずに居た・・・アンナを除いて。
そしてしばらく話をしながら過ごして王子はどこかへ行ってしまった。私達はまた兵舎の方へと歩き始めた。
「そういえばユミナ、婚約の披露会はどんな事話したりするのか知ってるの?」
「私はあまりそういったことには出ておりませんので分かりかねますが、おおよそはエリック殿下がお話になるかと」
「では、私は本当にその場にいるだけになるのかしら」
「概ねそうなるかと思いますが詳しい事は私も分かりかねます。申し訳ございません」
「謝らなくていいのよ。私も変な事聞いたわね」
そして私は兵舎まで歩いて行った。
少し見ないうちに兵舎では疲れて座ってる兵士や元気そうに魔法を撃ってる兵士と自由にやってるようだった。その様子を見てなのか今まで居た普通の兵士達は嫌な目で見ていた。私がそのまま訓練している魔法兵達の元へ行くと疲れている人や他の人も整列し始めた。
兵士ってこんなに大変なのね・・・疲れてる時は休んだらいいのに
私は笑顔で周りを見ながら気遣った。
「無理はしなくていいのよ?」
そうすると前に居た人達が毅然とした態度で声を上げた。
「いえ!我々は兵士です。そういった甘えは規範が乱れます!」
「でも、さっき疲れて休んでたわよね?」
「はい!申し訳ございません。これからはそれぞれ注意してまいります!」
「魔力切れは仕方ない事よ?あまり無理させないでね」
「お優しいお言葉ありがとうございます!」
硬いままね・・・大丈夫かしら
私は心配になりながらその日の訓練を眺めていた。




