表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
282/382

王子の呟き

私はそのまま魔法兵達の様子をみていると王子は不意に独り言を言いだした。


「少しここでは手狭か・・・しかし、今の人数のために広げたりするのも」


もしかして、ここの兵士達の話かしら・・・


「実績さえあればまた違ってくるかもしれないけど・・・このままじゃ無理だね」


「あの・・・エリック王子?」


「今度父にも話をするべきか・・・」


「エリック王子!」


王子は私の声にようやく気が付いた。


「ど、どうしたの?」


「独り言がどんどん大きくなっていましたので」


「え、出てたか・・・すまない」


「いえ、考えていただけてると思うだけで嬉しく思いますよ」


私はそう言ってまた魔法兵達を見ていた。魔法兵達は各々魔法を撃って訓練していた。


「アンナ、あなたの時は火の玉を大きくするのにどれだけ掛かったかしら」


「ほえ?わ、私ですか?」


急に話しかけたのでアンナは焦っていた。その様子をユミナは静かに見ていた。


「ええっと、確かニーナ様に教わったときに少し試していたら出来たはずです・・・」


「私もそう記憶しているわ。あなたのレベルが高いのかそれとも・・・」


私は魔法兵を見渡した。王子はその言葉に口を閉ざした。


「間に合うかしら・・・」


そう呟きながら隣の普通の兵士達の方を横目で見た。少し嫌な視線を送っているように見えた。


変な確執が無ければいいけど・・・


それから私は軽く指導をしながら訓練の様子を見ていた。


リアーネの時もこんな感じだったかしら・・・あの子の時は結構掛かってた気がしたけど。


「そういえばニーナさんはずっとここに居るつもりなのかい?」


「ええっと他に私がやるべき事が分からなくて・・・」


「じゃあ少しお城の中を歩いて話そうか」


「でも、エリック王子にも都合があるのでは?」


「大丈夫だよ、今は仕事に追われてないから」


そう笑顔で王子は私に手を差し出した。


「では、行こうかニーナさん」


「ええ、お願いいたします」


そして私達はお城の中へと入って行った。そして歩きながら王子と私は会話を続けた。


「そういえばニーナさん婚約披露会の準備は進んでるかい?」


「ええっと、服はあのドレスでいいと仰ってましたので後は・・・なんでしょう」


王子は少し苦い笑顔になっていた。


「作法と挨拶くらいかな?」


「私の苦手分野ですわ・・・」


「ニーナさんは貴族の勉強はイマイチって聞いてたからね」


私は思わず驚いて「誰が!?」と聞いてしまっていた。


「あはは、やっぱりだね。すぐ表情や態度に出るとも言われてたからね」


「お恥ずかしいです」


「できればこのままのニーナさんで居てもらいたいな・・・僕は」


そう呟いて寂しそうな顔を王子はしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ