魔法兵達
私は魔法兵達の振り分けを考えていた。
「一応俺たち兵士なんだし気にしなくてもいいじゃねえか?」
ガタイのいい人がそう発言すると周りは話し方に注意をし始めた。てんやわんやになり始めたので私はそれを止めた。
「あの~!いいですか~!!」
一斉に止まり、こちらを全員が向きなおした。
「私は兵士の事などはあまり分かりませんので問題があるかもしれませんがこの並んでる並びで分けてしまおうと思います!」
そしてある程度女性も分かれた状態で3班に分けることができた。
「では、順番に入るように分けて使ってくださいね~」
魔法兵達は顔を見合わせた。
「どの班から行くのがいいんだ?」
「早い方がいいんじゃないか?」
「そもそもどれだけ居られるのか分からないわ」
魔法兵達は決めて欲しそうに私を見てきた。
「えっと先に出来たからと言って評価が上がる訳ではありませんので・・・」
ざわめいていた魔法兵達はまたこちらを見て落ち着きを取り戻した。
「それに今回班を分けましたけど本の問題は解決していくことになると思いますし、少しの間だと思ってください」
一人の女性兵士が手を上げた。少しおどおどとしてるショートカットの女性だった。
「あの・・・ご迷惑でなければ・・・私はニーナ様に教わりたいです」
その言葉を皮切りにそう言った声が上がり始めた。
「わ、分かりました。皆さん落ち着きましょ」
そうして私は魔法の講義を行うことにした。兵舎には30人ほど入る場所も無いためその場で行うことになった。ただ、その姿を他の所属の兵士達はあまりよく思ってなさそうに見えた。
私は先ず魔法の基本の確認や危険性を詳しく話していった。その内容を知っている人は余裕そうに聞いているのが見えた。
学校の先生ってこういう風に見えていたのね・・・
その後、私は軽く詠唱と術式魔法の仕組みを話し講義を終わらせた。
「後のお話はもう少し魔法を使ってからでも大丈夫だと思いますので皆さん練習に励んでください」
そう言って私が締めくくるとなぜかその場に居た兵士全員が固まり姿勢を正した。
「今日は講義をしてくれていたのかい?」
王子はそう言いながら歩いてきた。アンナと私以外はみんな軽く頭を下げてその場に立っていた。
「用事の方はもうよろしかったのですか?」
「ああ、ある程度終わらせて、後の事を従者に任せてきたから大丈夫だよ」
本当に大丈夫なのかしら・・・
「それで様子はどうだい?」
「ええ、どうやら私の出した課題の一つに問題があったようなのでその話と魔法の基礎を教えていました」
「問題?」
「この人数ですので本が足りないということなので、3班に分けて対処してもらう事にしました」
この事を考えていなかったのか王子は考え始めた。
「王子?」
「本に関してはもう少し手配を進めよう。後読んだりする場所も必要だね」
「あれば嬉しいのですが・・・兵舎にあまり空間は無いかと思いますが」
「じゃあお城に作るとかどうかな?」
「いえ、それでは他の兵士達に疎まれます」
「お城の兵士がそのような態度を採るとは思えないが」
「エリック王子がそこまでおっしゃるのでしたら、私はエリック王子の意見に賛同いたします」
そしてしばらくは3班で分かれて本を使い準備が出来次第変えていくことになった。




