纏まらない思い
私はしばらく王子との会話を思い出しながら自分がどうしたいのか考えていた。アンナは落ち着かない様子でウロウロとしていたがユミナは依然と動かずジッとしていた。
エリック王子はしっかりと私を見てくれていた。でも、私はあんまり気にもしてなかったのは事実、それを王妃様が見抜いていた。詰められても仕方がない話ね。私は本当にエリック王子と一緒になっていいのかしら。
いえ、エリック王子は認めてくれた。私を、尊だったとしても・・・それはとても嬉しい事です。私としては本物の女の子になったのかと思うと少し複雑な気分だけど。ニーナさんならどうしてたんだろう・・・受けてたのかな?断っていたのかな?もっと尊として生きていた時に誰かと一緒に居れたらまた考え方が変わっていたのかもしれないけど、今の私は・・・考えが纏まらないわね。
「アンナ、少しは落ち着きなさい」
私が急に話しかけたのでアンナもビックリしてピタッと止まった。
でも、一番この子と居る時が落ち着くのも確かなのよね・・・
「ニーナ様、今日は本を読んだり作ったりしないんですか?」
「本は新しい物も無いし・・・今は纏められる気がしないの」
ユミナは話を聞くと提案してきた。
「では、どのような本が好ましいですか?私が本を探して参りましょうか?」
「今は少し考え事をしたいと思っているの、それに今日はそろそろ休もうとも思ってるから」
「分かりました。では、お着換えをお手伝いいたしますね」
アンナがやる気満々で寄ってきた。それをユミナは見てどこか呆れた様子で服だけ用意していた。
どちらがお姉さんなのか・・・ユミナさんの方が歳は上だったり・・・考えちゃ駄目ね。
そうして着替えを手伝ってもらい、私は就寝することにした。ベッドはふかふかで今まで以上に落ち着かなかった。流石にアンナとユミナは別の部屋へと移動した。
落ち着かないベッドでまた私は考えを巡らせていた。
このままでは絶対駄目なのは分かる。この中途半端な気持ちではエリック王子にも迷惑をかけてしまうから。でも、お姉様の気持ちも分かる気がするくらいに自分の気持ちが分からない。人を愛する意味が・・・
いずれ来る夜伽の事もあるし。気持ちは固めておきたいのに、誰かを好きになる事は、あったはずなのに好きになられた事は一度も無かったから。本当にどうしたらいいのか分からない。一緒に居たいと思ったらいいのかしら、私はどうしたいの・・・
そんな事を考えながら私は気が付くと眠りについていた。




