散らかった気持ち
王妃が出た後アンナが様子を見ながら入ってきた。
私は王妃の言葉を重く受け止めて悩み始めていた。
王妃の言う通りだわ。エリック王子に選んでもらえたけど、私の気持ちはまだどこか迷っていたと思う。それを見透かされていたから忠告しに来てくれたのかしら。こんな気持ちで結婚なんてできないよね。
私が難しそうな顔をして考えているとアンナはそっと私の顔を覗いた。
「ニーナ様?どうしたんですか?」
「え?あ、アンナごめんね。気が付かなかったわ」
アンナは心配そうな顔になっていた。
「大丈夫よ。少し考え事をしていたの」
「もしかして、王妃様との会話でなにか・・・」
「アンナ、あまり詮索しちゃ嫌よ」
「でも・・・」
私は笑顔でアンナの鼻頭を指で触った。
「気にしないの!いい?」
「分かりました・・・」
アンナはどこか浮かない顔になった。
心配よね・・・私がこんなんじゃ、でも・・・私の気持ちって本当にこのままでいいのかしら
少しの間沈黙が続きまた私は呟いた。
「ねえ、またエリック王子に会いに行こうかしら」
「ほえ?急にどうしたんですか?」
「もう少しエリック王子の気持ちを聞きたくて・・・」
アンナは少し困った顔をして悩み始めた。
「どうしたの?」
「え、っとその・・・」
アンナがあたふたして悩んでいるとユミナが帰ってきた。
「ニーナ様、ただいま戻りました」
「おかえりなさい」
ユミナはアンナの様子を見て何かを察したのか私に尋ねてきた。
「出過ぎた真似かもしれませんが、何かなさりたいことでもありましたか?」
その言葉にアンナは驚いていた。
「流石ね、今エリック王子に会えないかなって思っちゃってアンナに聞いていたところなの」
「分かりました。では、私がお伝えしてまいりますので」
「あ、私が出向いた方が・・・」
「王子様には王子様の用事というものがありますので確認してまいります」
凄く礼儀正しくユミナは頭を下げ部屋を出て行った。私はアンナと一緒に唖然としていた。
「レベルが違うわね・・・」
その私の一言でアンナも納得したのか頷いていた。しばらくするとユミナは帰ってきた。
「ニーナ様、今でしたら大丈夫と言っておられましたので、今から向かわれますか?」
「ええ、案内をお願いしてもいいかしら?」
「では、こちらへ」
ユミナは軽く会釈するとドアを開けていた。私は軽くアンナを見てからドアの方へと移動していった。
「ごめんね。アンナ行ってくるわね」
「はい、いってらっしゃいませ・・・」
少し落ち込んだ様子のアンナを最後にチラッと見て私は王子の部屋へと移動した。




