変わらないメイド
日が落ち夜ご飯時になり食事の用意ができたと私は呼ばれて移動した。
夜の食事は静かに行われた。最初は王と王妃に睨まれたが王に限ってはどこか安堵した様子だった。だが、王妃は違った。食事をしている時以外はジッと私を見ていた。まるで品定めでもしてるのではないかと思うくらいに・・・
その後、私は浴場を案内された。中は一人で入るには大きすぎるくらい大きく綺麗に掃除されていた。流石にお城のお風呂ではアンナと入ることは出来なさそうなので一人で入っていた。
これからどうなっちゃうんだろう・・・それになんで私を選んでくれたのかしらエリック王子は・・・
ゆっくりと入り温まった後脱衣所の鏡を見た。
私は結婚するのね・・・この体はニーナさんのものなのにこの体で
その後、脱衣所を出るとユミナが待っていて私は驚いたがユミナは淡々としていた。
「ユミナさん!?」
「はい、なんでしょうか」
「もしかしてずっと待ってたの?」
「はい、それが私達の役目ですので」
「でも、あなた達ご飯もお風呂もまだよね」
「食事の方はこの後に頂きます。お風呂の方はアンナさんと交代で入る予定です」
「それは、私がまだお城に慣れていないから?」
「いえ、基本的には誰かがご一緒することになります」
私は部屋に向かいながら首を傾げ歩いていた。
「でも、エリック王子は誰も連れていなかったわよ?」
「エリック殿下にも従者はいらっしゃいますが殿下の命令で恐らくお部屋の掃除やお仕事のお手伝いなど行っているかと思います」
「じゃあ、私もあなた達に自由に過ごしてと言えば自由に過ごすことになるの?」
「今は無理ですがいずれはそうなります」
「今は?」
「まだ、お客様ですので」
「あ~そういうことですか」
なぜか妙に納得しながら私は部屋へと戻った。
「じゃあ今はアンナがご飯を食べたりお風呂に入ったりしているのね?」
「おそらくは」
「アンナはあなたの代わりに誰か一緒に居るのかしら?」
「ええ、食事を摂る場所には案内いたしましたのでそこで慣れた人が色々教えているかと思います」
「アンナ大丈夫かしら」
「あまり侍女を甘やかさない方がよろしいかと・・・」
「でも、ずっと一緒だったし、やっぱり心配です」
「いずれアンナさんもお一人でこの城を歩くことになりますので今のうちにいろいろ知ってもらえた方がいいのです」
「それは・・・そうなんですけど」
「アンナさんを信用してあげてください」
信用はしてる。誰よりも、でも初日で一人にされるなんて
と心配していたがその心配が吹き飛ぶように上機嫌でアンナは帰ってきた。
「ニーナ様!ニーナ様!!ここのご飯美味しかったです!!お風呂も綺麗で!」
「・・・ええ、よ、よかったわね」
私は呆れた顔をしていたがユミナは無表情で立っていた。
「では、私もお暇をいただきます」
「あ、すいません。ゆっくりしてきてください」
ユミナは会釈すると部屋を後にした。少しするとノックが聞こえてきた。
ユミナさん何か忘れたのかな?
アンナがドアを開けるとアンナはその場で口を開けて固まった。
「失礼な従者ね。あなたどんな躾をしているのかしら」
王妃が直々にやってきたのだった。




