悪いメイドさん
王子はとりあえず私のドレスを見ていた。
「ニーナさん・・・大人しい色のが好きなのかい?」
「みんなに地味と言われますわ」
王子は薄い緑色のドレスを見ていた。次に薄い水色、薄いピンクと見ていった。そしてあの赤いドレスを手に取った。
「これだけ目立つ色だね」
「お姉様に選んでもらったものですね」
赤色がメインで黒色が少し入ったドレスを広げて見ていた。
「これなら問題はないかな」
「でも、王妃様に合わせた方がいいのではありませんか?」
「メインは僕とニーナさんだよ」
そういうとアンナに手に持ったドレスを渡した。
「後はアクセサリーとかは自由でいいと思うから後は作法かな」
「ええ、分かりました。これは誰か教えてもらえる人を探すところからやればよろしいでしょうか・・・」
「ん~探すとなると多分間に合わないかな。とりあえず婚約の披露会はあまり喋らなくていいようにするよ。君は僕の近くに居てくれればいいからね」
「はい」
いまだに表情の戻らない私を王子は見て考え始めていた。しばらく考えた後睨むアンナを呼び何かを話していた。
「とりあえず準備は大丈夫そうだし僕も自分の服を見てくるよ」
その後ユミナも王子に呼ばれて一緒に出て行った。
「ニーナ様、本当に大変な事になっちゃいましたね・・・ここに来て実感しました」
「ええ、思った以上に大変ね」
後ろからアンナは私を抱きしめた。私は少し驚いたが微笑みながら腕を触った。
「どうしたのアンナ」
「ニーナ様~ここでも二人になれました!」
「アンナ、私は逃げ出したい気持ちの方が強いわ・・・」
「まだ、1日目ですよ?」
「私の所為で誰かが誰かを殺すことになるのよ?」
「ニーナ様・・・でしたら私が魔法を使って攻めてきた人達をやっつけたらいいんですね!!」
「アンナ、そう簡単な話じゃないのよ?」
アンナは抱きしめた手を片方解いて目の前に伸ばして炎を出した。そして形を変え昔見せたハートの形に変えた。
「私だってやればできるんです!」
私は驚いた。そしてアンナの炎にハートの形の炎を重ねて出した。
「いつできるようになったの?」
「学校に居たときですよ」
「教えてくれなかったわね」
「意地悪しました!」
「・・・悪いメイドさん」
私はアンナと笑っていた。そっとドアの隙間から王子とユミナはその様子を見ていた。
二人で笑い終わると私はそっと鏡を覗いた。そこにはいつもの顔に戻った自分が写っていた。
「流石アンナね・・・」
「だって私はニーナ様のメイドですから!!」
「でも、意地悪したわよね」
「あ、それは・・・その~」
「覚悟なさい」
私はアンナを思いっきり抱きしめた。この城に来て一番の笑顔で




