物々しい食事
私の無理な笑顔に王子はまた目を背けた。私は王子に近寄った。
「まだ、私の顔・・・戻っていませんか?」
「ああ、いつもの君じゃない」
「では、私を諦めますか?」
王子は声を荒げた。
「そんなことするわけないじゃないか!」
私は依然と同じ表情で王子を見ていた。少しずつ顔を近づけていた
「でも、私の所為でエリック王子も悩んでしまったのでしょ」
「君のためならいくらでも悩む!今だってどうやったら幸せにできるか悩んでるさ!」
「私は幸せですよ?選んでもらえて」
「僕は・・・君を」
「私は国の戦力ですから・・・」
アンナがその言葉に反応して私と王子の間に入り王子を睨んだ。
「ニーナ様にそんなこと言ったんですか・・・」
すかさずユミナはアンナを羽交い絞めにしてその場から離した。
「離してください!!こんなのあんまりです!!」
「落ち着いてください。あなたがそんなことしてしまってはニーナ様に迷惑がかかりますよ!」
「でも!!」
「アンナ、ありがとう。エリック王子、アンナは私の事を思って行動いたしました。もし罰があるのでしたら私にお与えください」
「ニーナさん・・・こんなことでは罰しないから、頭を下げないでくれ」
アンナはその姿に泣きながら謝り始めた。
「ニーナ様ごめんなさい~~」
「いいのよ、私の首一つで済むなら・・・」
「いや、流石に父上でもそこまでしないから」
そしてアンナが落ち着くまで王子の部屋に私と王子は移動した。
「ごめん、僕が不甲斐ないばかりに」
「いえ、悪いのは私の存在ですから」
「頼むから卑屈にならないでくれ、いくらでも僕は頭を下げるだから!」
「簡単に頭など下げてはなりませんよ。それに私が悪いのですから」
そしてしばらく沈黙の後、ユミナがやってきた。
「王子お食事の時間ですがいかがなさいますか?」
「ああ、行くよ。ニーナと2人で」
「私今は・・・」
「最初の食事だ。流石に出ないのはまずい」
「分かりました。食べられるか分かりませんが行きます」
そうして連れられるまま私は王達と同じ部屋で食事を取ることになった。
「あら、またあの時の顔になったのね。そんなことでやっていけるのかしら」
「大丈夫ですよ!母上、すぐよくなりますから」
「私達の家族になるのです。そんなみっともない顔はやめてもらわなければ困ります」
「そうだな、このままでは婚約発表は出来ん。早いうちに手を打ってくれエリック」
「はい、分かっております」
そして食事が始まり私は通らない喉を無理に押し込んでいった。




