前の状態
私は王子の言葉に足を止めてしまった。
「・・・やっぱりそうなるよね」
王子は私の表情を見てそう言った。
「私は国の戦力としてあなたと結婚をするのですか?」
「いや、違うよ。これは君を守るための策の一つだよ」
私は感情的になってしまっていた。
「どうしてですか!どうしてそれが私を守ることになるのですか!」
「これは僕なりに出した答えだよ。だから、聞いてほしい」
「何を聞けばいいんですか!」
「このままじゃ、戦争が起きたとき君がでなきゃいけなくなるんだ!」
王子も少し大きな声でそう言った。それに私は驚いて声が出なくなった。
「いいかい、父上は君を出すつもりなんだ。僕は止める条件として魔法部隊の結成を約束したんだ」
か細い声で私は王子に聞いた。
「私の代わりに他の人が魔法で人を殺すのですか・・・?」
「戦争が起きればね。できるだけ起きないようにはする。でも、いつ起きるか分からないんだ」
魔法がこんな事に使われるようになるなんて、本なんて作らなきゃよかった。魔法なんて知らなきゃよかった。
「すまない、僕にはここまでしかできなかったんだ」
「もし、断れば?」
「婚約破棄、そして君の家もただでは済まないと思う」
「私の所為だ・・・私が」
また私は目から光が消え無気力のようになった。
「違うんだ。いや・・・すまない」
そして私は無気力のまま歩き始めた。
「ニーナさん・・・」
そして表の兵舎に案内されると兵士達が訓練をしていた。そしてその隣には2~30名くらい人が集まっていた。
「この人達が魔法部隊に配属される者達だ」
私は無気力のまま挨拶をした。
「私は、ニーナ・クロフォードと申します・・・」
王子は私の肩を掴み私の目を見て言った。
「もし、君が教えきれなかったらここにいる人達は死んでしまうかもしれない。だから、頼む」
「仰せのままに・・・」
私は王子の前に立ちか細い声で言った。
「さっそくですが、私からの課題を出します。1つ目は好きな魔法を見つけてきてください。そして自分なりにアレンジして強くしてください。2つ目はこの初球魔法、火の玉を飛ばす魔法、大きくして撃てるようにしてください」
私はそういうと空に向かって大きくした火の玉を放った。
「最後に、これはできなくても構いません。魔力を感じてください」
そういうと私はその場に立ち尽くした。その様子を魔法部隊の人達は心配そうに見ていた。
「ニーナさん、中には魔法をあまり知らない人もいるから。もう少し教えてあげてくれないか?」
「仰せのままに・・・」
私は無気力のまま魔法について話をしていった。魔法の種類や魔力の話、魔法の危険性についてできるだけ嚙み砕いて話していった。部隊の中にはまじめに聞く人や知ってるから大丈夫と言いたげな人、理解できていない人と色々居たがとりあえず説明をしていった。




