お城での生活
【アルゴス】
私は本を作ってもらうために知り合いを尋ねに行っていた。
ニーナのおかげでどんどん凄い魔法使いが生まれるようになるじゃろ・・・それは他国に負けないほど、じゃがそれと同時に危険もあるがな。みんながニーナのように楽しんだり誰かのために魔法を使ってくれる事を祈りたいものじゃ。わしはもうすぐじゃ・・・ニーナ、すまんな
【ニーナ】
さて、課題も終わった。後は心の準備をしてお城へ向かうだけね。足が震える、胸も凄いドキドキして止まらない。アンナもどこか緊張してるみたいだし、私・・・大丈夫かしら
私達の心配は他所にお城へ馬車は着いた。降りると王子が門の所で待っていた。
「エリック王子、出迎えていただかなくても!」
私は両手を突き出して慌ててそう言った。王子は笑顔で私の手を取った。
「僕が出迎えたかったんだ。それにそこまで丁寧に話さなくてもいいよ」
そして私達はお城の中へと入った。王と王妃の所へ向かい頭を下げた。
「よく来たな。これからはエリックの妻として支えてやってくれ」
「はい、力いっぱい支えたいと思います」
私はどこか冷たい目線を感じた。頭を下げているため見えなかったが恐らく王妃だろうと思っていた。
挨拶が終わると私とアンナは部屋に案内された。
「アンナ・・・私、本当にここに住むの?」
「ニーナ様・・・私もびっくりしてます」
思った以上に広く色んな物が揃ったお部屋だった。ドレッサー、クローゼット、本棚まで色んな家具がありどれも高そうな物ばかりだった。
「お荷物の方は先に入れさせていただきました」
「あ、ありがとうございます」
私とアンナはまさに開いた口が塞がらない状態になっていた。すると、王子がやってきた。
「僕の部屋はすぐ近くだからいつでも来てくれて構わないからね」
王子はそういうと私達の顔を見て笑い始めた。
「二人とも面白い顔になってるよ」
私は我に返ると驚いた声で言った。
「こんなお部屋なんて聞いておりませんでしたわ!」
「気に入ってもらえたかな?」
「落ち着きません」
「でも、これからは君の部屋になるからね。後、この人も紹介しておくよ」
一人の使用人がやってきた。
「ユミナと申します」
「アンナさんだけではお城の事は分からないだろうからね。ユミナに教わりながら支えてあげてね」
「はい!よろしくお願いします!!」
アンナは元気よく挨拶をしたがユミナは静かに挨拶を返していた。
「じゃあ侍女の二人でこの部屋に居てもらおうかな。ニーナにはやってもらいたいことが沢山あるから」
私と王子は部屋を後にして表に向かって歩いて行った。
「先ずは僕との婚約を披露する場に出席してもらいたいんだ。そしてこれからは社交の場にも一緒に出てもらうよ。後、これから重要な事をしてもらうことになるんだ」
「重要な事ですか?」
「魔法部隊の育成だよ」
私はその言葉に足を止めた。




