講義
1学年の子達は興味津々のようでこちらへ歩いてきた。
「ごきげんよう。私は3学年のニーナ・クロフォードです。よろしくお願いしますね」
周りは静まり返って行った。
私は小声で教員に「どこまで教えました?」と聞いた。
教員は「あんまり教えられてない。危険性だけは教えたつもりだけど」と小声で言った。
私はあくまで基礎的な事を教え始めた。詠唱魔法は正しく詠唱しないとどうなるのかやどういう仕組みなのかをとにかく嚙み砕いて説明していった。
「初めは難しい魔法は使わなくてもいいの好きになれそうな魔法を使うのが大事で図書室や教本に乗ってる魔法を試していくのがいいと思います」
1学年の子達は顔を見合わせると学校の方へと走って行った。
「私・・・変な事言っちゃったかしら」
「いえ、あれは本を探しに行ったのだと思います」
「せっかくの練習の場荒らしてしまい申し訳ございません」
「あなたはこの学校の嵐ですから気にしてませんよ」
教員方にまで嵐扱いされていたのね・・・
「それにいい話を聞きましたからもっと座学に取り入れていっても良いと思いましたよ」
「そうですか。そう言ってもらえるとうれしいです」
「ニーナさん。よろしければ少し授業終わりに私達にも教えてもらえませんか?」
「私なんかまだまだですよ?アルゴス先生の方が・・・」
「校長は忙しいですから方ですからお願いします」
「そうですね。分かりました。私でよければ」
そんな話があって私は放課後、教員達に講義を行う事になった。自由参加のはずだったが結構な人がそこには集まっていた。1つ教室を借りて私は講義を始めた。
「先ずは、私の魔法に対する考えをお話ししてから講義を始めたいと思います」
私は古代魔法については軽く触れる程度でアルビーネさんと話した内容を少し交えながら自分の考えを話し始めた。
「できればどんな魔法使いにも守るために魔法を使ってもらいたいと私は思っています。世の中の魔法はほとんどが攻撃に関する魔法ですができれば何かを守る。モンスターから町を守ったり人を守ったりするためのものだとしてもらいたいのです」
私の言葉に一人の教員が言葉を投げかけてきた。
「守るだけのためでは勿体ないでしょ。それを見せつけて価値を誇示したりするのが普通でしょ」
「私は魔法が好きです。この学校で一番楽しんで勉強できていると自負しています。ですが、何かを見せつけたりするためには使いません。ただ、遊んだり自分を守ったり誰かを守ったりするのに使ってるつもりです」
「模範試合なんか自分の力を誇示するためのものじゃないのか?」
「そもそも私が出たいと言って出た訳ではありませんし、そこで無抵抗に殴られたり切られたりしたくありませんでしたので仕方なく使ったに過ぎませんよ」
「しかし、結果は自分の力を見せつけただけじゃないですか?」
「結果だけ見ればそうですが、実際は自分の身を守るという過程の上での事です。それに私は相手を生かすように魔法を使ってましたから」
そうして議論をした後、私は魔法の仕組みの話へと移って行った。




