魔法で探知
俺は体の中で魔力をまとめて、体中に広げてを繰り返し何か分からないか試してみた。
なんでもいい。手掛かりになるものでもなんでもいいから引っかかってくれ。
しかし、いくら試しても見つかることは無かった。
まだ、ダメなのか・・・やり方が間違ってるのか?それとも魔力が足りない?いや居ないのか?
考えがまとまらずにいた。
アンナは心配そうにこっちへ寄ってきた。
「お嬢様?大丈夫ですか?顔色が・・・」
「大丈夫よ・・・まだ難しいみたい」
愛想笑いをしながらアンナに答えた。
少し落ち着こう。とりあえずはもっと魔法の練度を上げて行こうかな?
俺はまた魔力を使って色々試していった。
魔力を外へは出せたし広げることもできた。簡単な探知もできたし軽いものは持ち上げられた。探知をもう少し深くできないかな?誰が来たか分かるくらいに
部屋の掃除を始めたアンナに軽く魔力を流して感覚を探ってみた。目を閉じて集中をするとうっすら女性らしいフォルムが浮かんでくる。
これでは、誰かまでは分からないな。もう少し鮮明に分かるといいんだけど。
俺は魔力を廊下にまで流し誰か来ないかと試していた。丁度誰かが歩いていくのが分かった。この人にも同じように魔力を流してみたが、女性ということだけしか分からなかった。その後、また魔力を廊下に流しているとなぜか誰か分かるような気がする気配があった。
これ・・・セバスさんっぽい!俺、またなんかやっちゃった!?
咄嗟にベットに隠れた。そして、ノックが鳴り、アンナが返事をしてドアを開けた。
「あれ?先ほどまで椅子に座っていたのに・・・」
「そうですか、では、また後で様子を見に来るとします」
そういってドアが閉まった音がして俺はホッとしたが甘かった・・・
「何をしていらっしゃるのですかな?お嬢様」
「アハハ・・・見つかっちゃいましたね」
どうやら明日の予定を確認しに来たようで勉強の時間など調整してセバスはまたどこかへ歩いて行った。
怒られるかと思った。何もしてないけど・・・
でも、なんでセバスさんって分かったんだろ。慣れ?なのかな・・・
俺はまた椅子に向かって歩きながら考えた。
アンナさんはまだ分からなかったけどセバスさんは分かった。その差は一体・・・怖かったとか?
椅子に座って考えた。魔力を外に出して形を変えるよう意識をしながら指をクルクルと回し、視認できないかな?と考えていた。




