誘拐
今日も学校で魔法の研究をしていた。
何も無い所から何かを出すことはできたわ。障壁の魔法は術式で使えるようになれば何かと便利そうね。土は詠唱にしましょうか。
そして、私はさっそく図書室で本を読みながら考えてみた。
土の魔法は多分どこかにあったはずだから色々そこに足していけばできそうですけど、障壁はまた1からですわね・・・
そして、土の魔法に関しては予想通り仮ではあるが完成していた。障壁は思いつく所が無く何からやればいいのか分からず途方に暮れていた。そして悩んでいたら授業の時間が終わっていた。
寮に戻るって休んでいたがご飯の時間になってもアンナが帰って来なかった。心配になりパン屋まで行ったけど帰ったと主人に聞いた。私は嫌な予感と共にアンナを探し始めた。
まさか、あの怪しい男達アンナを狙った?どこにいったの!アンナ無事で居て。
魔力を広げ酔いを我慢しながら私は走った。
パン屋がある通りを走って探した後もっと奥の通りも調べた。かなり気分が悪くなり真っ青な顔をして走れなくなっていたため通行人は心配そうに私を見ていた。ふらふらと歩きながら魔力で探知しようとするが思うように広げられなくなってきていた。気づけば夜になり人も減ってきた。私はそれを見て思いっきり魔力を広げた。最後に広げた時に見覚えのある魔力の影が見えた。それと同時に吐いてしまった。
アンナ・・・よね?今行くわ
【グラント】
まさか従者を連れて学校に通っているとはね・・・余程箱入りだったのだろうか
「おい、話を聞くまであまり乱暴に扱うんじゃない!」
「あ?俺達に指図すんのか?」
「金を払わんぞ!」
「チッ」
雇った男は女を床に転がした。女は怯えた顔をしてこちらを睨んでいた。
「さて・・・君の名前はなんていうのかな?」
「あなたこそ・・・名乗ったら?」
「そうか、私はランドだ。さあ君は?」
「アンナ・・・」
「では、アンナ次の質問だ。ニーナという女を知っているな」
「知りません!」
雇った男はアンナの髪を掴んだ。
「嘘ついてんじゃねえ」
「程々にしなさい」
雇った男は手を放し舌打ちして睨んでいた。
「今は止められますがいつまで私も止められるか分からないから気を付けてくれたまえ。では、もう一度ニーナという女は知っているかね?従者よ」
「し・・・知りません」
雇った男はアンナの顔を叩いた。アンナは吹っ飛んだ。
「そんなことしたって話しません!あなたたちなんか怖くない!」
雇った男はアンナのお腹を蹴った。
「あまり手を煩わせないでください。では、質問を変えましょう・・・ニーナが使う魔法、あれは何なのか教えてくれませんか?」
アンナは咳をして私を睨むだけだった。
「そうですか・・・私もこの場には長く居られませんから早めに済ませたいのですよ」
私は男達に合図を送った。そしてアンナは殴られ蹴られ始めた。気が付くと両手で体を守っていた。
こいついつ縄を切った?
男達は気づいているのか分からないが暴力をやめなかった。すると、アンナは火の玉を男達にぶつけて逃げ出そうとした。しかし、一人の男に捕まりまた暴力を振るわれ投げ飛ばされた。アンナは壁にぶつかり当たり所が悪かったのか動かなくなってしまった。
「おい、殺したんじゃないだろうな」
「知らねえよ」
「死んでしまっては交渉材料にならないじゃないか、失敗したら報酬は無いぞ」
「俺らのせいじゃねーだろ。こいつが逃げるから悪いんだろ?」
やってしまったものは仕方ない。この状態でも気づかれなければ交渉はできるだろ
「しょうがない・・・ここに書類は置いておくからサインさせるのだぞ」
「報酬は?」
「成功すれば渡す。手紙でもなんでも私宛に出せ」
礼儀の知らないごろつきどもめ。
私は部屋を出ようとした。




