タリアが動く
【タリア(ニーナが学校に帰ってくる前)】
まったくお父様ったら手紙で、魔法学校で最近目立ってる人は居ないかなんて急に書いてくるもんだから、学校中探しまわってしまいましたわ。おかげで魔法の練習も中途半端になってしまって大変よ!誰の事を言ってるのか分かりやすく書いてもらいたいですわ!それにしても、ニーナったら・・・いつ帰ってくるのかしら。もう少し詳しく教えてもらわないと魔力なんて分かりませんわ!
「タリア様~!本日こそは魔法を見てくださいませ~」
「私が先に見てもらうんです!」
仲良くなった子達はいつもこんな感じですし・・・
3人で廊下を歩いていると1人の男の子が歩いてきて話しかけてきた。
「あの失礼ですが、タリア・スレンジャー様でしょうか?」
「あなたは、アンディ・ダキーラ様でしたでしょうか?」
「覚えていて頂きありがとうございます」
「それで?私に何か御用ですか?」
「お聞きしたい事がありまして。ニーナ・クロフォード様とよく一緒に居られるようだったので・・・いつ戻られるかご存じありませんか?」
王子といいこの男といい、あの田舎娘のどこがいいのかしら!
「知りませんわ!話というのはそれだけかしら!」
私は少し威圧的に返した。
「あ・・・し・・・失礼しましたー!」
アンディは走って行った。
その後も私は友達の二人の魔法を見ながら魔法の研究を進めた。
そしてその日の授業が全部終わって寮に戻っている時だった。
私も従者を連れて来たかったわ。毎日歩いて学校に行って身の回りのことを自分でするだなんて面倒ですし・・・あれは?確か・・・今日話しかけてきた男の子?
「・・・クロフォードは居ないのか!」
「すいません。仲良くしてそうな子には聞いたんですけどみんな知らないみたいで」
「お前適当な事言ってないだろうな・・・お前の家など俺たちが動けば・・・」
「わ・・・分かってるよ。でも、生徒はみんな知らないみたいなんだ」
「教員はどうだ?」
「まだ、聞いてないけど、答えてくれるかわかりませんよ?」
「それを聞き出すのがお前の仕事だろ」
変な話を聞いてしまったわね。ニーナが狙いかしら。私に魔法を教えきるまでは私の前から消えるのは許しませんわ。
その後、私は慎重に情報を収集していった。アンディという人間とその周辺、それにニーナの話・・・聞けることは全て・・・
あの男の子はダキーラだったわね・・・聞いたこともない。でも、貴族の勉強には出てたはずだから貴族なのでしょうけど・・・私の従者が居れば調べられるのだけど。ニーナも数日後には帰ってくるはず。
あの怪しい男は一体。
私は帰る時などアンディの事を監視していた。おそらく教員とも接触した後なのだろうか何か話しているのは分かった。近くに寄りすぎると気づかれてしまうため通行人を装うか遠くで様子をうかがうしかできなかった。
そして、ニーナは帰ってきた。私は早速魔法の事を聞きに行きたかったが、アンディの動きが気になっていた。
魔法学校で目立つってニーナの事じゃない!王子にも目を付けられて模範試合であんな戦いを見せて。
もしかしてこれが関係しているのかしら。




