自由なメイドさん
部屋に戻り私はのんびりとしていた。しかし、何か違和感があった。
おかしいわね・・・いつもより静かだわ。何か足りないわ。
段々部屋で落ち着かなくなってウロウロし始めてしまった。その時ノックの音が聞こえてきた。
私は違和感を感じながらドアを開けた。そこにはセバスが立っていた。
「お嬢様?どうなされました?そのような顔をして」
「おかしな顔してたかしら」
「ええ、ですが。あまり顔に出されない方がよいかと思いますが」
「気を付けますわ。所で何かあったのかしら?」
「いえ、少しアンナの方を探しておりましたので」
そういえば見なかったわね。違和感の正体ってアンナだったのかしら。
「そういえば見てないわね・・・どこに行ったのかしら」
「そうですか。こちらにも居ないとは・・・」
「宿舎の方は見ましたか?」
「もちろん使用人達にも話を聞きましたが見ていないと」
「心配ね・・・ちょっと待ってください」
私は魔力を広げた。屋敷の裏の方にアンナがいるのが見えた。
「屋敷の裏に居るわね」
「なぜそんなところに・・・しかし、お嬢様どうのようにして分かったのですか?」
「あ~・・・魔法学校で教わった魔法ですわ」
「ほう・・・そうですか」
「私も心配だったしアンナを迎えに行ってくるわね」
「あ、お待ちくださいお嬢様!」
私は逃げるように屋敷から飛び出した。
屋敷の裏で一人手を出して何かをしているアンナを見つけた。
「アンナ?何をしているの?」
「ニーナ様何かありましたか?」
「セバスが探してたわよ」
「え・・・私何か忘れてましたっけ・・・?」
「知らないわよ・・・ところで何をしていたの?」
「はい!ニーナ様に教えてもらった魔法を試してました!」
目の前を見ると木に小さな氷が沢山刺さっていた。
「アンナ!?氷出せるようになったの!」
「はい!小さいですけど出せました!」
「すごいじゃない!詠唱も使わずに出したのかしら?」
「もちろんです!魔法の本は読んでませんから!」
自信満々に言う言葉じゃないわよアンナ・・・
「でも、アンナ?仕事の方はいいの?」
少しの間が空いた後アンナは首を傾げた。
「何かありましたっけ・・・」
本当に私の従者なんだろうか・・・この子
「セバスが探してるわ、とりあえず行きましょうか」
そして二人で屋敷の入口に歩いていくとセバスが立っていた。
「アンナ・・・お嬢様のお手を煩わせてどうするんですか」
「すいませ~ん」
「あなたはニーナお嬢様の従者なのですから一声掛けてから行きなさい」
私はその話を聞いて頷きながらそっと部屋に戻ろうとした。
「お嬢様!どこへ行こうとしていらっしゃいますか」
「え!?」
「私の制止も聞かずに走って行ってしまわれますし。いつまでもそんなことではいけませんよ。あなたは貴族なのですから・・・」
私はアンナと共にセバスに怒られた。




