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懐かしの宿舎

次の日、私は宿舎の方へと向かった。中に居た使用人たちは覚えていてくれていたらしく、仲良く接してくれた。その中にはモーリーさんの姿もあった。


「ニーナ様おかえりなさい」


「モーリーさんお久しぶりです。お元気そうで何よりです」


いつもの笑顔ではなかったが、少し静か目に笑っていた。


「ニーナ様学校生活はどうですかな?」


「ええ、とても充実してますよ。友達もできました」


「それはよろしい事です。わしの方はそろそろ隠居しようと思っております」


「え!?」


「わしの後のものも育ちました。そろそろお暇をもらってゆっくりさせてもらいますよ」


「どこかお体の加減でも?」


「そうですな・・・少々節々が痛いくらいですじゃ」


私は心配そうな顔をしていたらしく、困ったような笑顔でモーリーはいた。


「大丈夫です。お暇をもらったら好きな所へ行ったりして楽しんできますよ」


「本当ですか?」


「ええ、またその時が来たら土産話をできるとよいですな」


「待ってますわ」


そうして他の使用人達とも挨拶をして、私は宿舎の自分の部屋へと入って行った。


少し居なかっただけなのに懐かしく感じるわ・・・私の始まりの場所


思い出しながらベッドを触った。


怪我して寝ちゃってた時はアンナ看病してくれてたわね・・・他の人達にも心配かけちゃったし


しばらく私は感傷に浸っていると姉がやってきた。


「やっぱりここに居たのですね」


「お姉様?どうなされたのですかこんなところまで」


「今のうちにニーナと話したくて・・・」


そうか・・・お姉様も結婚してどこかへ行ってしまうのね・・・そして私も


「懐かしいわねこのお部屋」


「お姉様にはクッキー作りを教えてもらいましたわね」


「あったわね。そうだ、また作ってみない?」


「昔みたいに変なクッキーは作りませんわよ!」


「楽しみだわ」


そして二人で宿舎のキッチンへ移動した。


「今日はあなたの従者も居ないけど大丈夫?」


「アンナが居なくたって大丈夫です!やってみせます!」


そして私と姉はクッキーを作った。私のは見た目は普通で姉のはとても綺麗に飾られていた。


「ニーナうまくできるようになったのね」


「お姉様には負けますよ」


そうして私達はクッキーを持って庭にでた。


「こうして庭でお茶をするのも久しぶりね」


姉はいつも笑顔で接してくれていた。他の顔なんか見たこと無いくらいに


「私が尊と言った時も信じてくれましたものね」


「ふふふ、今はもうニーナにしか思えないわ。でも、もう学校に行ってしかも、魔法学校だなんて驚いたわ」


「私も王様の前で魔法を披露して魔法学校の校長先生に誘われるなんて思いもしませんでした」


「あら、私王様の前での話は聞いたこと無かったわ」


「え・・・あ!言ってませんでしたね」


「寂しいわ~」


「ごめんなさい」


「ふふふ、いいのよ。あまり話せない話ですもの仕方ありませんよ。でも、まさか王様の前でそんなことしてたなんて・・・すごいわね」


「すごいだなんて・・・ただの成り行きですよ。何もすごくありませんよ。お姉様は学校生活はどうですか」


少し姉は曇った表情をしたけどすぐ笑顔に戻った。


「ええ、とても楽しいわ」


何かあったのかな・・・でも、あまり聞かない方がいいかな


「魔法学校には貴族の方もいらっしゃるの?」


「はい、よく遊んでいただいてます」


「そう、私とは違うのね・・・」


私は姉のこんな表情・・・曇った顔を見たことが無かった。

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