アンナの才能
授業が終わり寮に戻ると先にアンナが居た。
「珍しいわねアンナが先に居るなんて」
「あ、ニーナ様おかえりなさい!」
「何かあったの?」
「今日はパンが早く売れちゃったから早く終わっちゃいました!」
アンナが行くようになってあのパン屋も流行るようになったのかしら。
「今日も魔法の練習する?」
「手紙を書いてからでもいいですか?」
「いいわよ。私本を読んでるから何かあったら呼んでね」
アンナは手紙を書き始めた。私は本を開いたが読むふりをして周りに魔力を流して様子をうかがっていた。
普段もしてるけど・・・ちょっと広めにしてみようかしら。
寮がある通り・・・パン屋がある通りこのくらいなら広がっていった。それと同時に少し酔いそうになっていた。
人が多すぎるわ。気持ち悪くなりそう
そして私はそのままベッドに横たわった。
そんなことをしながら時間を潰しているとアンナが不思議そうに顔を覗いてきた。
「ニーナ様大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。手紙はもういいの?」
「終わりました!」
「じゃあ始めましょうか」
そしてアンナはまた指に火を灯した。
「アンナも詠唱なしで想像だけで炎を出せるようになったらいいのだけど」
「想像だけででるもんなのですか?」
「魔力を操作できていれば後は想像するだけよ?」
「話だけ聞いてると簡単そうですね~」
「アンナならすぐじゃないかしら」
アンナはその後炎を出してボーっと見ていた。そして私は物を浮かせてみたり寮の中を探知してみたりとして遊んでいた。
ふと、アンナは炎を消すと詠唱も無しに炎を出した。
私の見間違いかしら、今詠唱無しで炎を出してなかったかしら。
その後、何度かアンナはそれを繰り返して首を傾げていた。
「あ・・・アンナ?それ詠唱無しでやってるのよね」
「そうですね、何回かは頭の中で詠唱しちゃいましたけど最後のは何気なく出ましたね」
アンナ実は天才だったりするのかしら。
「魔力は感じられた?」
「いえ、全然!」
「そ・・・そう」
なぜか自慢げな表情ね。感覚的にできちゃうのかしらね。
「氷を出せたりしないかしら?」
「頭の中に浮かべたらでますかね?」
そういってアンナは難しそうな顔をして唸り始めた。
しばらく頑張ってみたみたいだけど出ることは無かった。
魔力操作なしでは難しいわね・・・炎を出せただけでもすごいわ
「ニーナ様~手が濡れました・・・」
「え!?」
アンナの手は湿ってる程度ではなく水が確実に付いていた。私はハンカチを渡した。
もしかして小さい氷が出来てた?そして溶けた?のかしら
驚くことだらけの一日となった。




