質問会
私は話の後、教室へと戻った。
授業は始まっていたので先生に一言詫びを入れて授業に混ざった。
こっそりとリアーネは心配して声をかけてくれたけど私は大丈夫の一言を伝えて授業を受けた。
その姿を薄っすらとタリアも見ていた。
授業が終わると上級生達がやってきて質問の嵐がまた巻き起こった。
「そんなに一度に質問されても困りますわ・・・せめて一人ずつで」
そういうとみんな顔を合わせると同時に一人の子が挙手をした。
「では、どうやってあんなに火の玉を出せたのですか?簡単には詠唱を作れないと思うのだが」
「ええ、簡単ではありませんでしたわ。答えは伏せますが少し面倒な詠唱を使ったとだけお伝えいたしますわ」
その子は少し腑に落ちない顔をしながら考えてどこかへ行ってしまった。
「では、次は私が!あんなに連続で魔法撃ってましたけど全部頭の中で詠唱してたんですか?」
「ほとんどがそうですね。一部は術式を貼ってましたよ。戦いで破れちゃいましたけど」
その子はメモを取って頷いていた。こんな簡単な答えでよかったのか心配になるくらいだ・・・
「じゃあ、最後に使った魔法、あれはなんだったんだい?」
「あれは~・・・」
ほとんどの人がこの答えが欲しかったのかって思うくらいの視線が集まった。それも自分のクラスのメンバーも含めて。
「服とか着たり脱いだりするときパチパチする時ありませんか?」
「ん~知らないな。分かるか?」
「俺も知らない」
あら・・・校長は知っていたみたいだったけど、みんなは知らないのね。
「では、雷はどうですか?」
「あの嵐とかになると光ったりすごい音がでるものですか?」
「それですわ。それを魔法にしただけですわ」
この答えが一番どよめいていた。リアーネもすごい目を輝かせて聞いていて。タリアは面白くなさそうにしながらも近くに来ていた。
「どんな詠唱ですか?」
「今は秘密です。まだ未完成で危ないので」
全体が残念そうに声を上げた。そして教員が歩いてきた。
「そろそろおしまいですよ~戻りなさ~い」
そう言って質問会は幕を閉じた。思ったよりは隠せたんじゃないかなと思いホッとしていると先生までまた今度見せてくださいねと呟いていった。
注目の的ね・・・困ったわ
それから自由研究時間になると外に出ればどこかしら視線を感じるようになった。私は魔力で探知できるので大体どこにいるのかは見えていたけど結構居て驚いていた。
こんな状態でどうやってリアーネ達に教えたらいいのよ・・・自分の魔法も練習できないし
そう思っているとどこからか大きな音がなり花火が上がったように見えた。
みんなはその音を聞いて走って行った。
「ニーナ、あの魔法ってニーナの・・・」
「校長がやってくれたのかもしれないわね」
そうして私はリアーネの練習に付き合った。




