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グラント校長

アルゴス校長は髭を触りながら質問を続けてきた。


「それでじゃ・・・ニーナよ。君はどうしたいのかね?我が校に居るか王子の居る学校へ移るのか・・・」


「私は・・・」


「もちろん私の学校に来るでしょう?」


私の答えを遮るようにグラント校長は声を上げた。私は困った顔をしながら王子を見たら、王子も困った顔をしてみていた。


「グラント先生、落ち着きましょう。ニーナさんの口から答えを聞かないといけませんから」


「我が校に来れるのだ光栄な事だと思うぞ?それを断るなんて考えられないでしょう」


一人興奮気味にグラント校長は立ち上がった。


「やめんか!ニーナも困っとる」


「魔法だけのじいさんが私に指図するな!」


「王子よ・・・話にならんとは思わないか」


「そうですね・・・グラント先生、落ち着かないというのであればそれ相応の対応を取りますがよろしいですか?」


グラントは冷静さを取り戻すかのように座った。アルゴス校長と王子はため息をついて話を続けた。


「君の行きたい方を自由に選んでくれて大丈夫だよ。もちろんそのあとの事は僕がなんとかするから」


「わしは残っては欲しいがニーナの気持ちを尊重するぞ。その力関係なく君は確実に優秀な魔法使いじゃからな」


「あの才覚はぜひうちの学校に来て学ぶ方がいい。君も貴族なら分かるだろ?貴族のマナーや勉強もしっかりできて魔法も学べる悪い話じゃないと思うぞ」


私は目を閉じて少し考えると一言


「私は残ります」


「な・・・なぜだ・・・」


グラント校長は愕然として肩を落とした。


「最初に話してたものだとエリック王子の手元に置いて様子を見るという話でしたけど、エリック王子はもうすぐ卒業なさいますよね。そこで私一人になるのでしたらここと変わりませんよね?むしろ貴族が多く噂もきっと飛び交ってますから、私はまた田舎者と馬鹿にされながら居る事になるでしょう」


グラント校長は立ち上がり必死に抗議するように言い出した。


「田舎者だと馬鹿にするものなど無視をすればいい!それに私が手を回せば!」


「グラント様、仮に手を回したとしても私は孤立してしまうのですよ?それに私にはもうこちらで仲良くしてくれている子達もいます。なので私はここに残りたいと思っています」


「そんな・・・せっかくの才が・・・」


「決まりじゃな・・・」


「ふん!時間を無駄にした。所詮田舎者か!!」


怒ってグラント校長は帰って行ってしまった。残った3人はその姿を唖然としてみていた。


「大丈夫ですかね・・・断ってしまって」


「一応僕も目を光らせておくから安心して」


「わしの方も何か言ってきても問題ないから心配はいらん」


「ありがとうございます」


「じゃあ次の話を進めてもいいかな?本当は校長二人にも話を聞いていてもらいたかったんだけど・・・」


「そうじゃな・・・こっちもこっちで大切な話じゃよ」


「これも君の事なんだ。ニーナさん」


校長と王子は顔を見合わせた。私は固唾を飲んだ。

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