受難
そしてまだ校長と王子は話し合っていた。
「親善試合をするなら僕が卒業する前にはやりたいね」
「早い方がよいということですかな?」
「そうだね、今年で僕も卒業になるからね。その勝敗等でニーナさんにはどちらに来るか決めてもらえばいい」
「面白い考えですな、ニーナもそれでよいかな?」
いきなりこっちに話が飛んでくるのね・・・あまり転校は考えていないのですけど
「はい、分かりました」
「じゃあ決まりだね。僕は学校に手配しておくよ。場所は僕の学校の方でいいかな?」
「そうですな。魔法学校では見られる場所がありませんからな」
「あ~見られる場所か・・・全員入れるかな。その辺含めてこっちの校長とも話をしてもらった方がいいかもしれないね」
「今日はいらっしゃいますかな?」
「どうだろ・・・姿は見たから居るとは思いますね」
今思ったんだけど王子様学生だったのね・・・よく来てましたけど普段授業はどうしてるのかな
「でも、ニーナさんが出ちゃうとこっちが負けるのは確実だな・・・」
「いやいや、出しちゃいかんじゃろ・・・世間にバレますぞ?」
「でも、学校内の事ですし、どちらにせよバレてますから」
「王子がそういうなら・・・前座としてニーナを出しますかな」
「前座か・・・後続が霞むんじゃないか?」
王子と校長は少し悪そうな笑顔になっていた。
「しかし面白そうじゃろ・・・」
「確かに・・・こっちは最高戦力を投入しないといけないね」
なんだか嫌な予感しかしないわね・・・誰か助けてくれないかしら
そうして二人はなぜか私の意見を聞かずにその話を進めていった。
そういえば王子様卒業しちゃうなら手元に置いとくのは無理なんじゃないかしら
「では、決まりじゃな。よし行くとするか」
「ご案内しますね」
「あの・・・よろしいかしら」
「なんじゃ?」
「エリック王子は今年で卒業なら私を手元に置いとくのは無理ですよね・・・学校選ぶ必要もないですしやらなくてもよろしいのではありませんか?」
「ニーナ・・・これは魔法学校の沽券に関わることなのじゃ」
あれ・・・私の事じゃ無くなってる・・・その割に私使われちゃうのかしら
「じゃあもういいかな?ニーナさん」
「私不参加じゃ・・・」
「ダメですね」「ダメじゃな」
私に拒否権が無かった。目立っちゃダメじゃなかったっけ。
そうして二人は楽しそうに話しながら私を置いて部屋を出て行った。
なんだか疲れたわ・・・もう少し医務室で休もうかしら。
ふらふらと私は医務室の方へ歩いていき、タリアに見つかり高笑いされていたのだった。




