話す名目
私が医務室でゆっくり休んでいるとしばらくして王子がやってきた。
「ニーナさんはいますか?」
「はい、ここにおります」
王子は一人で軽く汗をかきながらやってきた。
王子様走ってきたのかしら
「さっきの事だけど詳しく話してくれないか?」
私はラッセルとの事を話した。噂の事や強引に戦いを挑まれたことなどを・・・
「そうか・・・一方的だったんだな」
「信じてもらえるのですか?」
「そうだね・・・一応ある程度は聞いてるからね。大体一緒だから」
王子は少し考えていた。
「エリック王子?どうなさいました?」
「いや、この件をどう処理しようか考えていたんだ。一応僕の友人を傷つけたことになるからね」
私はその言葉を聞いてすごく面倒になりそうな予感がしていた。
「ニーナさん動けるかい?」
「ええ、どちらへ行かれるのですか?」
「校長と話をしようと思って」
「分かりましたわ」
私と王子は校長室へと向かった。校長は校長室に戻ってきたばっかりだったのか私達を見て驚いていた。
「どうしたのじゃ?二人で来るとは」
「校長すいませんお話しようと思いまして」
そういってしばらく間ができた。
「なるほど・・・そうか」
そう言うと校長は詠唱を唱え部屋に魔法をかけた。
「こういうことじゃな?」
「察してもらってありがとうございます」
「さて・・・この子を連れてきたということはその話じゃな?」
「ニーナさんは一部の者に存在がバレ始めたみたいでこれからどうするか話したくて」
「ほう・・・ついに世間に出始めたということですかな?」
「まだ兵士達で止まっていますが今回で僕が通う学校で噂になると予想しています」
「貴族の学校か・・・して、どうなさいますかな?」
「下手にニーナさんに手を出されぬようにこっちの学校に移動してもらおうかと考えました」
「手元に置いとくということか・・・しかしな、この学校での学費は無料。しかしそちらに行けばお金がかかるじゃろ。そうなれば実家に負担がかかる。それに魔法を学ぶならここの方が何かとよいじゃろ」
「そうだね・・・学費は確かに掛るけど一応辺境とは言え貴族だ。払えぬことは無いと思うし魔法に関しても魔法を学べるように学科を選べばここ並みに魔法は学べるかと思うよ」
「ほっほっほ、ここより魔法が学べるところなぞ聞いたこともないのお」
「いや下手すれば僕が通う学校の方が深く学べるかもしれないですよ・・・」
「御冗談を」
なんか話がズレて行ってる気がするのですが・・・二人とも笑いながらもにらみ合いになってるし
「では、一度親善試合でもしてみますか、この学校と貴族の学校の」
「面白いですな・・・魔法学校では行事という行事はありませんからな。魔法対決といきますかな」
「あ・・・あの~私の処遇の話じゃないんですか?」
二人はきょとんとした顔でこちらを見てきた。
「あ、いえ・・・なんでもありません」
「そうだったね、その話は名目だよ」
私は力が抜けてその場にへたり込んだ。
「おっとわしも気づかんだ。まあ椅子に座りなさい」
そして3人は椅子に座った。




