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危険な感じ

今日ものんびり教室でお昼を食べていると王子がやってきた。


「やあ、ニーナまたパンを食べているのかい?」


相変わらず今日も男の人を連れていた。背丈は王子より少し高いくらいで肩幅が少しある人だった。


「ごけんげんよう、エリック王子。本日も視察ですか?」


「あ・・・ああその通りだよ。今回も大変かもしれないけどこの人を見ていてくれるかい?」


「分かりましたわ、その方はなんと呼べばよろしいかしら」


その男の人はスッと前に出て元気よく挨拶してきた。


「俺はラッセル・ミルトンだ。今日はよろしくな!」


そういって右手を握手を求めるように出してきた。


「ニーナ・クロフォードですわ、ラッセル様よろしくお願いいたしますわ」


私は握手をした。思ったより強く握られたせいか少し痛かった。


「じゃあ任せたよ!また後で!」


毎回思うのですけどこんなに視察が必要なのかしら・・・


「なあ、ニーナ嬢、噂で聞いたんだけど、本当に手を怪我した状態で盗賊を倒したのか?」


すごく急な話の振り方で私は驚いたがそれより周りの目が気になった。


「そ・・・それは噂ですわ。どこから来たのかしら~」


私は誤魔化した。周りもそんな会話を聞いてか普段の通りに戻った。


「へえ~噂・・・ねえ」


疑うような目でラッセルは私を見ていた。


「まあいいや!ちょっと外を散歩しにいかないか?」


「わ、分かりましたわ。行きましょう」


そう言って私はラッセルを連れて校庭へ移動した。


「本当は君がやったんだろ?ニーナ嬢」


「嫌ですわ。ラッセル様・・・噂ですよ」


ふと私はラッセルの方へ体を向けると目の前まで迫ってきていた。


「兵士達の噂だとさ・・・とある少女が盗賊達を倒したと話していたんだよね。それも手を怪我した状態でだ。」


「す・・・すごいお方がいるのですね」


「その子は辺境・・・山の方の領土の娘らしいんだ」


私は冷や汗をかき始めた。そして心臓がドキドキし始めた。


「ニーナ・クロフォード・・・どこかで聞いたような名前だと思わないか?」


「名前まで噂になってますの?」


私は少し後ずさりしながらそう言うとラッセルは笑っていた。


「どうやら当たりだな」


「いえ、あくまで噂ですわ!」


私はあくまで噂と通して歩き出そうとしたが腕を掴まれて止められてしまった。


「おやめください!痛いですわ」


「兵士達の話ってのは物によっては信憑性高い物もあるもんだ・・・取り調べをした兵士などは特にな。この辺で広い所はあるか?」


「痛い・・・離して!」


「おっと・・・悪い悪いついな」


そういって私の手を離した。私は距離を取った。


「どうして広い所を探しているのですか?」


「君達の魔法の練習をしている場所を見せてくれないか?」


私は警戒しながら頷きいつもの場所へと歩いて行った。

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