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校長の散歩

私は人形を動かして崩れたのを見た後もう一度人形を作り始めた。


今度はすんなりとできたけどこれではさっきと同じよね・・・人形といえば関節の部分は丸っこくなってたはずよね。


人形の関節部を丸く作ってみたがただの土のせいかうまくはいかなかった。


質の問題かしら・・・それとも魔力でどうにかならないかしら。


私はタリアをそっちのけで没頭していた。


魔力を多めに込めて私は土人形を作った。そしてまた人形を動かし始めた。上半身は動いても崩れず少し粉が出てるくらいですんでいた。足はとりあえずまた切り離してみた。操り人形のように動くようになったが、私は滑稽になるくらい派手に動いていたようで後ろからタリアの笑い声が聞こえてきた。


そしてしばらく私は動かす練習をするのであった。


いっそこの人形を踊らせてみようかしら。いや、今やったら私が踊ることになるわね。


私はふとタリアの方を見るとまた魔法を撃ち始めていた。すごい向上心だけど私は少し心配にも思えた。


あんなに急いで練習して大丈夫なのかしら、倒れないといいですけど。


そんな心配を気にすることもなく撃ち続けているタリアの横で私は人形を動かして遊んでいた。


その日はずっとその練習を二人でして1日が終わって行った。


次の日も私達は練習を始めた。今日はリアーネも一緒だった。


「わたくしの方が先にマスターしてみせますわ~」


「私の方が先・・・」


変にライバル意識を芽生えさせちゃったわね・・・


そして私の方は人形を動かしていた。今回はライバルの出現のせいかリアーネはこちらを気にする様子はなかった。


どんどん私は動きを小さくしても人形を自由に動かせるようになってきたので動かしながら二人の様子を見に行った。


二人はバチバチに火花を散らして争っていた。空に向かって火の玉を飛ばしていた。


「私の方が大きい!」


「いいえわたくしの方が大きくできてますわ!」


そんな姿を見ながらあんまり変わってないな~と呟いて眺めていた。


しばらく見守っていると校長が珍しく様子を見に来た。


「ほっほっほ、やっておるな」


「アルゴス先生、ごきげんよう。珍しいですね」


「うむ・・・昨日もよく火の玉が上がってると教員達が噂しておったのでな」


「ご迷惑でしたか?」


「いや、いくらでも練習してもらって構わんよ。それにしてもこれは何の練習なのかな?」


「その~古代魔法の・・・」


校長は髭を触りながら考えるように見ていた。私はとても大変なことをしようとしてるのではないかと思いひやひやしていた。


「どれわしも試してみるかの、何をすればよいのかね?」


「魔力を感じてもらいたくてやってもらってますわ。後は分かりやすいように大きくしてみたりと言ってみたのですけどなかなか難しそうです」


「ふむ・・・大きくか」


校長は二人の詠唱を真似して火の玉を一つ出すと溜めるようにして大きくした。


「大きくはできても魔力を感じたことなどなかったのお」


それを見て二人は唖然としていた。私は驚きもせず普通だと思ってしまった。


二人は溜めようと必死に魔法を止めていた。が、ポンポン上がってしまっていた。


「ほっほっほ、何かの閃くとよいのお」


そう言って校長は歩いて行った。


気が付くと二人は顔を真っ赤にしながら溜めようと必死になっていて私は止めるべきかなと思った。

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