強引タリア様
私はタリアによって問い詰められていた。
「で・・・その人形はどう作ったのかしらねぇ。教えてくださる?」
私は分かりやすく目を泳がせながらタジタジになっていた。
「あ~え~っとその~これは~」
タリアは軽く声を上げた。
「シャキッとしなさい!あなたも貴族なのでしょ!」
私はその声に驚いて反応した。
「いつまでもウジウジと・・・それだから田舎者と馬鹿にされるのよ!」
そうね・・・あまり変な態度はクロフォード家に泥を塗るようなものですものね・・・
「タリア様・・・叱責をありがとうございます。目が覚めましたわ」
「そう・・・それで教えてくださるかしら?」
「この魔法は詠唱も術式も使ってはおりません。ですので、できればご内密にお願いいたします」
「はじめっからそう言ってくださればいいものを・・・」
「あまり広めたいものでもございませんので」
タリアは不思議そうに顔に手を当てた。
「便利そうなのになんでかしら?」
「そうですね。便利ですけど・・・教科書に載っていなかったり先生方も知らなかったりと不思議な魔法になっておりますので・・・不確かなものを教えてはいけませんので」
「あら、あなたあの小さい子に教えてたわよね」
しまった・・・リアーネとのことも見ていたのね・・・よく見ているわ
「タリア様はよく見ていらっしゃいますね。そんなにわたくしの事が好きになってくれたのかしら」
「な・・・何を言ってるの!あなたは」
「冗談でございますよ。あの子にも見られてしまってお願いされたのですよ」
「では、わたくしもお願いしようかしら」
「お断りします」
「そう言うと思いましたわ」
そうして変な間が生まれた。私は固唾を飲み出方をうかがった。
「あなたの魔法は危険なのかしら」
「どの魔法も危険には違いありませんよ・・・ただ私は自分の魔法でボロボロになったことはあります」
「そう・・・面白そうな話ね。あなたがボロボロになるなんて」
凄く悪そうな顔をしてタリアは笑っていた。
「その程度でこのわたくしが諦めるとでも思っているのかしら?」
手ごわすぎるのか私が弱いのか・・・面倒なのには違いはないけど
「では、タリア様は何をお知りになりたいのかしら?」
「そうね・・・まずはその魔法はなに?」
「私はそこまで深くは知りません、私が持っていた本にも深く書かれておりませんので・・・名前は古代魔法とだけ」
タリアは少し考えるようなしぐさになった。
「古代魔法・・・詠唱にも術式にも属さないもの。しかも、周りの人は知らないもの。面白そうね」
嫌な予感しかしないわ・・・その言葉
「わたくしにも使わせなさい!」
やっぱりそうなりますわね・・・どうしようかしら。
「教えるのは可能ですけどリアーネもなかなか習得できていませんし・・・」
「わたくしならすぐ使えるようになりますわ~」
そう言ってタリアはまた高笑いを始めた。
もっと誤魔化しちゃえばよかったかしら。すぐに諦めてくれればよいのですが・・・
「では、タリア様。魔力を感じてください」
「へ?魔力を感じる?」
「おそらくこれが基礎ですわ。リアーネもここで躓いてますの」
タリアは首を傾げて考えていた。
「魔力って感じられるものなの?」
「実際に私は感じていますよ」
変な宗教みたいな言い方になっちゃったわ。
「どうすればいいのよ!」
タリアは軽く苛立っていた。
「そうですね説明不足だったかもしれませんね・・・タリア様なら分かってくださるかと」
「あなた本気で怒らせたいのかしら・・・?」
少しずつタリアは笑顔で寄ってきた。
「め・・・滅相もございませんよ。ただあまり虐めると私教えられませんよ?」
「虐めてなどいません!」
そう声を上げた。




