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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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95/201

感情

自分の頭の中の中。

考え以外、放り出して。

そっと、感情を揺り起こす。

すぐにほいほいと出てくる退屈。

もぞもぞ渋って起きてこない感動。

仕切りたがる自制は、怠惰に追いやられた。

怒りは珍しく羞恥と一緒に隠れたまま。

いつも通り、愉快は他より前に出てきて。

快楽と遊楽は力負けした。

殺意は行き場の無い衝動を持て余す。

苦痛は意地に踏みつぶされて。

孤独は孤独に光を放つ。

恋情と愛情は語り合い。

焦燥は安堵の方を必死でゆする。

慈愛と不敵がそれぞれを尊重して。

これは全部、僕じゃない僕。

今の僕は傍観者で。

いつもの僕は、交代制。

さあ、みんな、そろそろおいとましよう。

眠気の僕に交代して、電気を消した。

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