96/201
夢幻 一
目が覚めるとそこは、見覚えのある土地で。
見た事がある様で、絶対に無いとも言い切れる、そんな不思議な。
普通の公園、普通のビル、普通の空。
それでも、何かが普通でなくて。
人もいる。動物もいる。車も通ってる。
場所は分からないけど、確かに、僕のいた所に、よく似ている。
でも、何かが違う。
絶対に違う。
とにかく歩き回る。
見た様な裏道。
ありがちな住宅街。
普通のデパート。
本当に、どこにでもある景色。
自分の家すらあるけど、違う。
ふと、目を閉じて、考えてみる。
ひらめいて、目を開けると、自分のベッドだった。
そうか。
君がいなかったんだ。




