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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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憧憬

昔歩いた道。

今はもう、歩かない道。

遠くから見て、思い出す。

昔通った日々。

お世話になった日々。

もう戻れない日々。

懐かしいと思えば思う程、強く心に映る。

今瞳に映る景色と、もう目には映らない景色。

当たり前の光景は、いつの間にか、手の届かない憧憬になって。

ついこの間まで、そのまっただ中にいたのにね。

あの頃の自分にも、もう会えなくて。

きっと、景色と共に、変わってしまったんだ。

こう思ってる自分も、いつか、変わるのかな。

この景色が移り変わるように。

戻れなくなるのも、わかってるから、せめて。

この目に、焼きつけておこう。

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