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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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悲鳴

詞の様ですね。

僕が何をするまでもなく。

この街は、ゆっくりめくるめく回る。

この暗く曇った空も。

僕の目には入らなくてさ。


目に見える影も守れないで。

他の物を見てなんかいられない。


この手に掴んだ物を。

そっと、落とさない様に。

いつか消える氷だって。

僕には、大切に見えるんだ。


いつか何か起こるでもなく。

この街は、何度もくるくると廻る。

このそっとそよいだ風も。

僕の背には当たらなくてさ。


目に見えぬ殻も感じれないで。

他の者に触れられやしない。


この目に映った物を。

そっと、見失わない様に。

いつか霞む煙だって。

今では、大切にしたいんだ。


何も求めやしない。

何も変わりやしない。

何も進みやしない。

ただ、手のひらに載せた果実を。

落とさない様に、立ってるだけで良い。

それで十分だ。


この手に掴んだ物を。

そっと、落とさない様に。

いつか消える幻だって。

これだけ、守れれば良い。

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