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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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悲愴舞踊曲

分かりにくい詞です。

冷たい剣の茨の中で。

固い床に横たわったまま。

ゆっくり冷えるこの身体は。

どうせ無くても、何も変わらない。


立ちくらむような昼は、気持ち悪い程に砂糖で包まれて。

とてもじゃないけど、飲め込めやしない。

流れるように通る夜は、凍えるくらい優しくて。

その黒い暗い幕に埋もれて眠るんだ。


壊れきった機械を通して出る音なんて、少しもこころなんか込もっちゃいない。

渇いた嗤いしか出ないんだ、胸の奥がどれだけ叫んでもさ。

自分で鎖した檻に閉じこもって目隠しを着ける。

伸ばしてくれた手も、握らなくて、気づこうともしなくて。


燃え上がるような気持ち、思い出せぬ程に昔に投げ捨てて。

柄でもないから、そんなでまかせで。

流されるように群れる人型、埋もれるくらい訳なくて。

でも太い深い幹に加われやしないんだ。


崩れ去った未来を透かして見る光になんて、少しも明るさなんか求めちゃいない。

揺らいだ祟りすら見えなくて、泥の底にどこまでも沈んでく。

褥に賦した無為にしがみついて耳栓で塞ぐ。

呼びかけてくる声も、返さなくて、聞こうともしなくて。


かき鳴らす音は、うるさいだけのBGM。

どんなに美しい独奏曲ソロも、どれだけ悲しい舞踊曲ロンドも、誰かを動かしたりしないんだ。


ここにあった怒りも遠く見えた喜びも、少しも欠片なんて残っちゃいない。

ふざけた言葉しか出ないんだ、自分さえちっとも分からなくてさ。

壊れきった機械を通して出る音なんて、少しもこころなんか込もっちゃいない。

渇いた嗤いしか出ないんだ、胸の奥がどれだけ叫んでもさ。

自分で鎖した檻に閉じこもって目隠しを着ける。

伸ばしてくれた手も、握らなくて、気づこうともしなくて。


冷たい剣の茨の中で。

もう奏でる事さえ諦めて。

今日も、飢えたまま、凍えていく。

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